ブドウのべと病多発で防除対策を 愛知県2021年7月9日
愛知県農業総合試験場は、県内全域のブドウでべと病の発生が平年に比べ多いことから、7月2日に病害虫発生予察注意報5号を発表した。
果実での症状(写真提供:愛知県農業総合試験場)
6月下旬に県内18ほ場で行った巡回調査において、べと病の発病葉率は1.00%(平年0.22%、前年 0.22%)と平年を上回り、過去10年との比較で2番目に高かった。発生ほ場率は27.8%(平年7.3%、前年11.1%)で、過去10年との比較では最も高い水準となった。
名古屋地方気象台が発表した7月の1カ月予報によると、月前半は平年と同様に、曇りや雨の日が多いと予想。同試験場では、この病の発病に好適な条件が続くことから、早期の防除徹底を呼びかけている。防除方法は次のとおり。
〈防除対策〉
○発病葉、発病果は伝染源となるため、園外に持ち出す等、適切に処分する。
○発病を確認した場合、農薬(表)を使用し早急に防除を徹底する。
○この病は雨水で感染する。特に連続した降雨では、短期間のうちに一気に広がるため、降雨の合間を利用した予防散布に努める。
○まだ柔らかい葉はこの病に感染しやすく、窒素肥料の多いほ場や若木など、遅伸びした新梢に多く発生するため、新梢にも十分農薬がかかるように防除する。
○この病がまん延し、早期落葉すると樹勢が著しく低下し、翌年以降にも影響するため十分注意する。
○愛知県では平成23年にQoI剤(アミスター10 フロアブル、ストロビードライフロアブル等 FRAC コード:11)に対する耐性菌の発生を確認しているため、この病への使用は控える。
(表)ブドウべと病に対する主な防除薬剤
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日