食料安全保障は土壌から ベルリン農相会合2022年2月2日
80カ国・機関が参加したベルリン農相会合が1月28日にテレビ会議形式で開かれ、世界の食料安全保障確保や気候変動への対応で土壌の持続可能な利用や管理について議論した。
会合に出席した新井農林水産審議官
ベルリン農相会合は、食料や農業に関する喫緊の課題を議論するため、ドイツ食料・農業省が例年1月末に主催する。世界最大級の農相会合。
会合では「土壌の健康度」「劣化した土壌の復元」「有限な土地資源」「土地アクセスと保有権の確保」の4つの分科会を開いた。
日本からは新井ゆたか農林水産審議官が「土壌の健康度」分科会に出席した。
新井農水審議官は、日本の古くからの水田農業が土壌の観点からも持続可能性を持つことを紹介するとともに、みどり戦略で推進する土壌診断や施肥マネジメント技術の開発などイノベーションの重要性を主張した。
また、持続可能な農業と食料システムの構築には万能な解決策(one-size-fits-all)はなく、それぞれの国が条件に応じて適切に政策を進める重要性も強調し、各国と協力するなどと発言した。
会合の成果として閣僚宣言を採択した。宣言では▽パリ協定の長期目標を再確認し気候変動への農業システムの適応促進のための取り組みを強化、▽土壌診断に基づく高品質な土壌データの重要性を強調、▽持続可能な農業のための技術・イノベーションの向上と普及、それぞれの土地や状況に応じた措置、▽科学的公平性と透明性の原則に基づき、国際貿易ルールに合致した持続可能な農業サプライチェーン支持のアプローチ発展に努力すること、などを盛り込んだ。
重要な記事
最新の記事
-
たまねぎべと病 近畿、中国、四国で多発のおそれ 令和6年度病害虫発生予報第1号 農水省2024年4月18日
-
春メロン4億円の販売を目指す JAくま2024年4月18日
-
安全性検査をクリアの農業機械 農用トラクターなど1機種25型式を公表 農研機構2024年4月18日
-
JAグループのガソリンスタンドに急速充電器「DMM EV CHARGE」導入2024年4月18日
-
【スマート農業の風】(3)データ駆動型農業へ転換しよう2024年4月18日
-
入会牧野【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第287回2024年4月18日
-
チューリップ切り花が復活の兆し【花づくりの現場から 宇田明】第33回2024年4月18日
-
4月1日新事務所移転 緑の安全推進協会2024年4月18日
-
東京農大と共同研究 良食味米「コシヒカリ」で低糖質米を実現 栽培手法を確立 ジェイフロンティア2024年4月18日
-
Oisix「おいしくアップサイクル ふぞろいキウイチップス」など3種発売2024年4月18日
-
「飯縄山」からの伏流水で育つ米と玄米の直売市開催 長野県飯綱町2024年4月18日
-
「食品製造現場におけるロボット等導入及び運用時の衛生管理ガイドライン」を策定 農水省2024年4月18日
-
「みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業」実施計画認定を取得 アイアグリ2024年4月18日
-
微粉砕加工で機能性を付与 北海道産小麦粉「CRONOS」発売 小田象製粉2024年4月18日
-
発色が早いわい性ハボタン「ローブ ホワイト」種子発売 サカタのタネ2024年4月18日
-
日本の原風景「棚田」の魅力を1枚に「棚田カード」第4弾を発行 農水省2024年4月18日
-
鳥インフル ブルガリアからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年4月18日
-
次世代へ繋がる循環型酪農・林業へ 三井住友フィナンシャルグループと協業 ホウライ2024年4月18日
-
国内最大級のドローン専門展示会「第9回JapanDrone2024」6月5日から開催2024年4月18日
-
吉田羊が情感たっぷりに 新CM「すごいよ パウダールウ」篇 エスビー食品2024年4月18日