肥料コスト低減体系への転換支援 農水省2022年3月3日
肥料の国際市況が上昇し、さらに今後の国際情勢が不透明になるなか、国際市況の影響を受けにくい生産体制づくりを早急に進めるため農林水産省は令和3年度補正予算で土壌診断費用を全額補助するなど、慣行の施肥体系から「肥料コスト低減体系」への転換を支援する取り組みを支援する。
令和3年度補正予算では45億円を確保している。
「土壌診断」を実施し、それをもとに新たに実施する「肥料コスト低減技術」や「施肥量低減技術」、「国内地域資源活用肥料への切り替え」などへの技術導入をセットで支援する事業。
肥料コスト低減体系の転換に向けた検討会の開催費用も定額で補助する。
土壌診断費用は全額を補助する。簡易土壌診断、リモートセンシングによる土壌診断、養液栽培の培養液分析や委託費用も含む。また、土づくり専門家等の施肥設計コンサルタントへの相談料も支援する。
土壌診断結果をもとに、可変施肥を行う場合のレンタル費、燃料費などや、診断結果をもとに発酵鶏糞に切り替えることにし成分分析と散布を業者に委託した場合の費用、施肥管理が可能な営農管理システムの新たな導入、ドローンによる追肥などの費用の半額を支援する。
前作とまったく同じ条件で同じ技術を導入することは支援対象にならなないが、作物を変更(品種や用途)した場合や、たい肥や緑肥を変更した場合は対象となる。
農協の生産部会などがまとまって取り組みことを想定している。
また、前作で土壌診断を実施して新たな肥料コスト低減に体系に移行しようという場合も対象となるほか、やむを得ない事情がある場合は、低減体系を実施した後、次期作のために土壌診断することも支援の対象になるとしている。
令和3年度補正予算だが農水省は、繰り越して4月からも使えるように措置、コスト低減のために「地域資源を肥料として使っていくが大事」と事業の活用をすすめている。
重要な記事
最新の記事
-
米の価格 18週ぶりに下落 5kg4214円2025年5月13日
-
37年ぶりの国主催の国際園芸博 国民全員が「農」を考える契機に(2)つなぐ「国民皆農」運動に 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年5月13日
-
農業犠牲の交渉 「到底受け入れられない」 全中が緊急要請決める2025年5月13日
-
【JA人事】JA北はるか(北海道)小林治雄組合長を再任(4月15日)2025年5月13日
-
【JA人事】JA魚沼(新潟)新会長に久賀満氏(4月26日)2025年5月13日
-
【JA人事】JAほこた(茨城)新組合長に菅谷正氏(4月26日)2025年5月13日
-
【JA人事】JAそらち南(北海道)山本博行組合長を再任(4月4日)2025年5月13日
-
備蓄米仕入に共同購買事業を開始する小売組合【熊野孝文・米マーケット情報】2025年5月13日
-
大阪・関西万博に出展 日本の林業の今と未来を感じる体験型展示 林野庁2025年5月13日
-
Wismettacフーズ 農水省「令和6年度サプライチェーン連結強化緊急対策」補助事業者に採択2025年5月13日
-
高校生が育てた「とちぎ和牛」17日から限定販売 JA全農とちぎ2025年5月13日
-
【農業協同組合研究会】5月31日に研究大会 「令和の米騒動」「トランプ関税」で新基本計画の課題を問い直す2025年5月13日
-
熊本・JA菊池の春ニンジンが出荷本番 甘みたっぷり、日量30トン出荷へ2025年5月13日
-
ローソン「新潟美味しいもの巡り」新潟の味を楽しめる10品を発売2025年5月13日
-
やさと菜苑・JAやさとと農福連携の取り組み開始 東都生協2025年5月13日
-
ダイズの生産向上へ 岡山大と中森農産が共同研究 新たな栽培法や品種を育成2025年5月13日
-
コルテバと協業 窒素固定菌「ユートリシャN」を全国展開 片倉コープアグリ2025年5月13日
-
「inPROTEINすっきりマンゴーオレ風味」13日に新発売 森永乳業2025年5月13日
-
高信頼性放熱ベース板「アルシンク」生産設備増強を決定 デンカ2025年5月13日
-
「若手畜産家と青森県産牛を味わう会」開催 あおもりインターナショナルファーマーズブランド推進協議会2025年5月13日