ロボット農機 隣りほ場からの監視で使用可能に ガイドラインを一部改正2022年3月29日
農林水産省はロボット農機の安全性確保ガイドラインを一部改正し3月28日に公表した。
これまではロボット農機の使用方法は、「ほ場内やほ場周辺から監視する」こととされていた。
それを安全性確保策の実施を前提に、隣のほ場など目視可能な場所から監視しながら無人で自動走行させることを認める。
対象となるロボット農機はロボットトラクター(衛星測位情報を利用して自動走行するトラクター)、茶園管理ロボット(自動走行する茶園管理ロボット)、ロボット田植え機、ロボット草刈機、ロボット小型汎用台車。
ただし、農水省は使用できる条件や注意事項を定めている。使用にあたっては製造業者などに定められた目的、場所のみでロボット農機を自動走行させること。
また、自動走行している作業領域内に第三者が侵入しないよう「注意喚起を行う」とともに「監視できる環境で使用すること」。激しい降雨などで視界が不良となり監視が難しい場合は自動走行させないことなどととなっている。
農水省はロボット農機を導入している農業法人などに対して、使用を想定しているほ場や周辺環境を確認して危険性を把握し対策を講じることや、ロボット農機の安全性を随時確認することも求めている。
また、使用者に対しては、安全使用のための訓練の受講と、第三者の接近やロボット農機自体がほ場外へ飛び出すなどの場合に、「ロボット農機をただちに停止させること」も強調する。
ロボット農機は、現在、遠隔監視による自動走行や、ほ場間移動の自動走行なども研究開発中だ。実用化を見据えて安全性確保策を検討している。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日