都道府県で患畜殺処分の人員確保を 総務省が勧告2022年4月27日
総務省は豚熱や高病原性鳥インフルエンザの殺処分で、自衛隊派遣要請が増えていることをめぐり、市町村や関係団体の協力も得て人員確保を図ることを都道府県に促すよう農林水産省に勧告した。
自衛隊の災害派遣に関する実態調査として実施した結果、家畜の殺処分に関する動員計画で、都道府県職員以外に市町村や関係団体などの動員を想定していないところが6都道府県あった。
このなかには市町村や関係団体等の協力を求めることなく自衛隊派遣を要請した例があることが分かった。自衛隊からは関係機関の協力を含む動員計画の整備を要望する意見が出ている。
殺処分について自衛隊との役割分担を定めているのは、豚熱で10都道府県、高病原性鳥インフルエンザで13都道府県だった。
自衛隊からは部隊と県との間で作業分担に関する事前調整を適切に実施することや、緊急性の高い鶏舎、豚舎を自衛隊が担当するといった作業分担を要望する声が出ている。
こうしたことを受けて総務省は農水省に対して、都道府県に対して家畜の殺処分について市町村や関係団体の協力も得て人員確保を図り、動員計画に反映させるよう促すこと、自衛隊との役割分担を検討する際に緊急性も考慮したうえで適切な計画とするよう促すことを4月22日に勧告した。
金子農相は同日の会見で「勧告に基づき都道府県に対して動員計画の改善を指導するなど、必要な対応を行っていく」と述べ、27日に開かれる都道府県担当者などが出席する令和4年度家畜衛生主任者会議で指示をする考えを示した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(164)-食料・農業・農村基本計画(6)-2025年10月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(81)【防除学習帖】第320回2025年10月18日
-
農薬の正しい使い方(54)【今さら聞けない営農情報】第320回2025年10月18日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第114回2025年10月18日
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
25年度上期販売乳量 生産1.3%増も、受託戸数9500割れ2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日