食料安保強化へ「地域の活力創造本部」改組し議論へ 岸田首相が参院予算委で2022年5月31日
岸田文雄首相は5月30日の参院予算委員会で、食料安全保障の強化に向けて、首相が本部長を務める「農林水産業・地域の活力創造本部」を改組して、今後、政府が一体となってこの中で検討を進めたいとの方針を示した。藤木眞也議員(自民党)の質問に答えた。
参院予算委員会で答弁する岸田首相(参議院インターネット中継より)
委員会では、藤木議員が「経済安全保障や外交安全保障とセットで、食料安全保障を国家の最重要課題として位置づけ、その強化を図るべきだと考える」と質問。これに対し、岸田首相は「食料の安定供給の確保は国家の国民に対する最も基本的な責務の1つありで重要な課題だ。ウクライナ情勢を受けて原油穀物等の国際価格が高騰しており、今後も予断が許されない状況で、食料安全保障の確保はますます重要になってくる」との認識を示した。
これを受けて藤木議員が「食料安全保障の問題は農水省だけで解決できる問題ではなく、新たな本部を官邸に立ち上げてしっかりした議論を行うべき」と質したのに対し、岸田首相は「私が本部長を務める『農林水産業・地域の活力創造本部』という組織があり、昨年末、農林水産業地域の活力創造プランを改定している。この組織を改組する形で今後、食料安全保障の強化についても検討し、政府一体となって取り組んでいきたい」と述べ、同本部で食料安保について議論を進める方針を示した。また、6月にまとめられる政府の「骨太の方針」の中で食料安全保障の強化に向けた考えを示したいとの意向も示した。
「農林水産業・地域の活力創造本部」は、2013年5月、農林水産業や地域が将来にわたって国の活力の源となり、持続的に発展するための方策を幅広く検討を進めるために設置された組織。
重要な記事
最新の記事
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日
-
土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年4月26日
-
淡路島産新たまねぎ使用「たまねぎバーガー」関西・四国で限定販売 モスバーガー2024年4月26日