「骨太の方針」原案に食料安全保障強化盛り込む 肥料価格急騰対策など検討へ2022年6月1日
政府は5月31日、経済財政諮問会議を開き、経済財政運営の指針となる「骨太の方針」の原案を示した。この中に食料安全保障の強化が盛り込まれ、肥料価格急騰への対策の構築などについて検討を進める方針が示された。
政府の経済財政諮問会議(官邸ホームページより)
「骨太の方針」の原案では、国際環境の変化への対応として、「外交・安全保障の強化」「経済安全保障の強化」とともに「エネルギー安全保障・食料安全保障の強化」が位置づけられ、日本の食料や農林水産業が輸入に大きく依存する中、対応すべき施策が示された。
具体的には、生産資材の安定確保や国産の飼料や小麦等の生産拡大、食品原材料や木材の国産への転換などを図るとともに、肥料価格急騰への対策の構築に向けた検討を進めることが明記された。また、今後のリスクを検証し、将来にわたる食料の安定供給確保に必要な総合的な対策の構築に着手して、食料安全保障の強化を図ることが掲げられた。
このため、人口減少に伴う国内市場縮小や農林漁業者減少などの課題克服に向けて、人材育成をはじめ農林水産業の持続可能な成長のための改革をさらに進めることが示された。
また、みどり戦略の実現に向け、2030 年目標やみどりの食料システム法に基づき、新技術の開発や有機農業の推進、環境負荷低減の見える化などを進めることも盛り込まれた。
さらに中山間地域等を含めた生産基盤の確保・強化、農山漁村の活性化に向けては、スマート農林水産業の実装加速化や支援サービス事業の育成等の推進、改正基盤法による地域計画の策定、担い手等の確保等の推進、デジタル技術を活用した農山漁村の課題解決のための枠組みの創設を行うことなども盛り込まれた。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】果樹などにチュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 兵庫県2025年12月16日 -
【特殊報】トマト青かび病 県内で初めて確認 栃木県2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(1)2025年12月16日 -
【プレミアムトーク・人生一路】佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏(中)農村医療と経営は両輪(2)2025年12月16日 -
全中 新会長推薦者に神農佳人氏2025年12月16日 -
ひこばえと外国産米は主食用供給量に加えられるのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年12月16日 -
米トレサ法で初の勧告措置 「博多天ぷら たかお」が米産地を不適正表示2025年12月16日 -
鳥インフルエンザ 兵庫県で国内7例目を確認2025年12月16日 -
「第3回高校生とつながる!つなげる! ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」受賞アイデア決定 農水省2025年12月16日 -
「NHK歳末たすけあい」へ150万円を寄付 JA全農2025年12月16日 -
米の流通に関する有識者懇話会 第3回「 研究者・情報発信者に聴く」開催 JA全農2025年12月16日 -
【浅野純次・読書の楽しみ】第116回2025年12月16日 -
北海道農業の魅力を伝える特別授業「ホクレン・ハイスクール・キャラバン」開催2025年12月16日 -
全自動野菜移植機「PVZ100」を新発売 スイートコーンとキャベツに対応 井関農機2025年12月16日 -
Eco-LAB公式サイトに新コンテンツ開設 第一弾は「バイオスティミュラントの歴史と各国の動き」 AGRI SMILE2025年12月16日 -
国内草刈り市場向けに新製品 欧州向けはモデルチェンジ 井関農機2025年12月16日 -
農機の生産性向上で新製品や実証実験 「ザルビオ」マップと連携 井関農機とJA全農2025年12月16日 -
農家経営支援システムについて学ぶ JA熊本中央会2025年12月16日 -
7才の交通安全プロジェクト 全国の小学校に横断旗を寄贈 こくみん共済coop2025年12月16日 -
北海道上川町と未来共創パートナーシップ協定を締結 東洋ライス2025年12月16日


































