記録的大雨の農林水産関係の被害 25道府県で366億円に 農水省まとめ2022年8月23日
今月3日からの東北や北陸の記録的な大雨による農林水産関係の被害は、8月22日時点で、25道府県で366億円余りに上っていることが農水省のまとめで分かった。農地・農業用施設関係の被害が204億円で多くを占めるが、被害額については各道府県で引き続き調査を進めており、さらに増える見通し。
このうち農作物への被害については、北海道と青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県、新潟県、富山県、福井県の合わせて9道県から報告があり、7691haで被害額は6億7000万円に上っている。被害を受けた作物は、水稲や大豆、えだまめ、アスパラガス、そば、西洋なしなど多岐にわたっている。また、農業・畜産用機械の被害は4県381件で被害額は3億1000万円、共同利用施設が3県13件で被害額は8000万円などとなっている。
農地の損壊については、北海道から東北、九州にかけて23道府県で2875カ所で確認され、被害額は67億8000万円に上っている。また、農業用施設等は、北海道から中国地方にかけて21道府県で3285か所で、被害額は136億8000万円に上っている。
林野関係については、林道施設等が14県2026か所で被害額は88億6000万円、林地荒廃が12道県183か所で被害額は54億4000万円。水産関係は水産物や漁港施設等、10道県で約2億円の被害に上っている。
また、防災重点ため池について、18か所(青森県2か所、秋田県8か所、山形県3か所、福島県2か所、新潟県3か所)で被害が確認され、このうち8カ所が決壊した。人的被害はなかった。また、農村生活環境施設については、農業集落排水施設への浸水でポンプ等が一時停止するなどの被害が相次いだが、各地で復旧が進められている。
今回の被害を受けて、農水省は東北農政局など各地の農政局に管内各県との連絡体制の強化を指示し、各農政局などからこれまでにのべ229人の職員が被災県に派遣され、現地で支援にあたっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(167)食料・農業・農村基本計画(9)肥料高騰の長期化懸念2025年11月8日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(84)グルコピラノシル抗生物質【防除学習帖】第323回2025年11月8日 -
農薬の正しい使い方(57)ウイルス病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第323回2025年11月8日 -
【注意報】冬春トマトなどにコナジラミ類 県西部で多発のおそれ 徳島県2025年11月7日 -
米の民間4万8000t 2か月で昨年分超す2025年11月7日 -
耕地面積423万9000ha 3万3000ha減 農水省2025年11月7日 -
エンで「総合職」「検査官」を公募 農水省2025年11月7日 -
JPIセミナー 農水省「高騰するコスト環境下における食料システム法の実務対応」開催2025年11月7日 -
(460)ローカル食の輸出は何を失うか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月7日 -
「秋の味覚。きのこフェア」都内の全農グループ店舗で開催 JA全農2025年11月7日 -
茨城県「いいものいっぱい広場」約200点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月7日 -
除草剤「クロレートS」登録内容変更 エス・ディー・エス バイオテック2025年11月7日 -
TNFDの「壁」を乗り越える 最新動向と支援の実践を紹介 農林中金・農中総研と八千代エンジニヤリングがセミナー2025年11月7日 -
農家から農家へ伝わる土壌保全技術 西アフリカで普及実態を解明 国際農研2025年11月7日 -
濃厚な味わいの「横須賀みかん」など「冬ギフト」受注開始 青木フルーツ2025年11月7日 -
冬春トマトの出荷順調 総出荷量220トンを計画 JAくま2025年11月7日 -
東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」赤坂に開設2025年11月7日 -
耕作放棄地で自然栽培米 生産拡大支援でクラファン型寄附受付開始 京都府福知山市2025年11月7日 -
茨城県行方市「全国焼き芋サミット」「焼き芋塾」参加者募集中2025年11月7日 -
ワールドデーリーサミット2025で「最優秀ポスター賞」受賞 雪印メグミルク2025年11月7日


































