大阪府のすべての子どもへの米給付 申請殺到で対応強化 クーポン取り扱いは約2500店舗に2023年4月21日
大阪府が、府内のすべての子どもに米などの購入に使えるクーポンを配布する事業について、申請が殺到し、給付決定の審査に時間がかかる状況が続いている。大阪府は人員を増やすなど体制を強化するとともに、申請期間が6月末までと時間があることも踏まえ、ホームページ上で「給付決定までしばらく待っていただきたい」と呼びかけている。
大阪府ホームページより
大阪府は、食料品をはじめ物価高騰の影響が長期化する中、家計に占める食費の割合が大きい子育て世帯を支援しようと、府内在住の18歳以下の子どもや妊婦約140万人を対象に、米の購入に使えるクーポンなどを給付する事業を始め、3月22日から申請の受け付けを始めた。
手続きの流れは、申請を受けた大阪府がまず給付対象者であるかどうか審査して給付決定を通知。通知を受け取った申請者は、米の購入に使える5000円相当の「お米PAYおおさか(お米クーポン)」か、レトルト食品など「その他食料品」を選択して申し込み、お米クーポンの場合、取扱い店舗で米の給付を受け取る仕組み。早く申請した住民にはすでにクーポンが届けられている。
しかし、大阪府によると、対象者が多いことから申請者数が1日1万人前後に上ることもあり、給付決定までの審査に2週間から3週間近くかかることもある状況となっている。このため大阪府は人員を増員するなどできるだけ早く給付決定を通知できるよう体制の強化に努めている。また、ホームページ上で、申請が殺到して審査に時間がかかっていると事情を説明し、理解を求めている。申請は6月30日まで受け付けられている。
一方、お米クーポンを使うことができるスーパーや米穀店を府が募ったところ、約2500店舗の事業者から申請が寄せられたことがわかった。大阪府は「当初の予想を上回る店に参加していただき、利用者によりきめ細かくクーポンを利用していただけることはよかった」と話している。
大阪府は事業をめぐって「子ども食費支援事業コールセンター(0120-479-208)」を設置しており、平日午前9時~午後6時まで問い合わせを受け付けている。
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