バイオ炭「宙炭」でJークレジットに取り組む株式会社TOWINGと業務提携 農林中金2023年10月10日
農林中金は10月6日、株式会社TOWING(愛知県名古屋市、西田宏平CEO)と業務提携し、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の販路拡大に取り組む、と発表した。
同金庫は、中長期目標として「投融資先等の GHG 排出量削減 2050 年ネットゼロ」と「農林水産業者所得の増加」を掲げ、JAグループ内外の関係先にも働きかけながら、農業分野における脱炭素の取り組みを進めている。
TOWING は、国立大学名古屋大学インキュベーション施設内にあり、国内で発生した植物残渣や食品加工残渣などを炭化したバイオ炭(多孔体)に、独自スクリーニングした土壌微生物を付加し、有機肥料で培養した高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の研究開発・販売に取り組んでいる。
本来であれば廃棄・焼却される植物残渣、家畜の糞、食品加工残渣等の炭化物を原料として高機能バイオ炭を製造することにより、農地への炭素固定や吸収など、GHG削減効果も期待できる。TOWINGはGHG削減効果に基づくカーボン・クレジット(排出権)発行にかかる代理申請、販売を行い、その収益の一部は、生産者が次回宙炭を購入する際のディスカウント(の原資として)活用する予定。
今回の業務提携では、同金庫は、取引先等のネットワークや知見を生かし、宙炭の活用で組成されたカーボンクレジットの販売先について食農関連企業等への仲介を行うことも検討している。こうしたカーボン・クレジット制度を活用した脱炭素の取り組みが、生産者の所得増加につながり、食農バリューチェーンを構築する上でGHG排出量削減に寄与するためであり、今年6月9日には農業由来のカーボン・クレジットの生成を行っている日本初のスタートアップ企業フェイガー(東京都港区南青山)と業務提携している。
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