10月の野菜生育状況「さといも」価格は平年を下回る見込み 農水省2024年10月2日
農林水産省は9月27日、東京都中央卸売市場に出荷される10月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。10月は、さといもの価格が平年を下回って推移する見込み。
<今後の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
北海道産・青森県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。
千葉県産の生育は順調。北海道産・青森県産は8月から9月上旬にかけての高温等の影響により歩留まりの低下がみられるが、9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向。大幅な出荷数量の減少は見込まれない。
全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
北海道産は8月から9月上旬にかけての高温等の影響により歩留まりの低下がみられるが、9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向にあり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎はくさい
長野県産に加え、茨城県産の出荷が増加する。
長野県産は8月の高温、降雨の影響により歩留まりの低下がみられるが、9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向。大幅な出荷数量の減少は見込まれない。茨城県産は高温の影響による定植の遅れ、歩留まりの低下がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、10月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移。10月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎キャベツ
群馬県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。
主産地で生育は順調。10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産地において、7月から8月にかけての高温の影響による生育不良等がみられ、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。9月中旬以降の気温低下により生育は回復傾向。10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
北海道産の出荷は順調。青森県産・秋田県産は8月の高温の影響により歩留まりの低下がみられるが、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。
全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎レタス
長野県産中心から、茨城県産中心の出荷へと切り替わる。
茨城県産の生育は順調。長野県産は8月の高温、降雨の影響により歩留まりの低下がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
福島県産の出荷が減少し、群馬県産・埼玉県産の出荷が増加する。
福島県産は7月から8月中旬にかけての高温の影響による生育不良等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。群馬県産・埼玉県産は8月から9月中旬にかけての高温の影響による歩留まりの低下等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎なす
群馬県産・栃木県産に加え、高知県産の出荷が増加する。
群馬県産・栃木県産・茨城県産は7月から8月中旬にかけての高温の影響による歩留まりの低下等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。高知県産の生育は順調。
全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
福島県産・茨城県産の出荷が減少し、熊本県産の出荷が増加する。
千葉県産・福島県産・茨城県産は7月から9月上旬にかけての高温の影響により花落ち、生育不良等がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。熊本県産の生育は順調。
全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移。10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
岩手県産に加え、茨城県産の出荷が増加する。
茨城県産は8月の高温の影響により生育不良がみられ、10月前半の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。9月以降の気温低下により生育は回復傾向。10月後半の出荷数量は平年並みで推移する見込み。岩手県産の生育は順調。
全体として、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、10月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
主産地で生育は順調。10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎さといも
千葉県産の出荷が減少し、埼玉県産の出荷が増加する。
埼玉県産は玉数が多く大玉傾向。千葉県産・愛媛県産の生育は順調。
全体として、10月の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。
◎たまねぎ
主産地で生育は順調。10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ブロッコリー
北海道産・長野県産の出荷が減少し、埼玉県産の出荷が増加する。
北海道産は気温高により生育が前進しているため、切りあがりが早くなり、10月後半の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。長野県産は8月の高温・干ばつの影響により歩留まりの低下がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。埼玉県産は夏場の天候不順の影響により、生育遅延・生育不良がみられ、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、10月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移。10月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(163)-食料・農業・農村基本計画(5)-2025年10月11日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(80)【防除学習帖】第319回2025年10月11日
-
農薬の正しい使い方(53)【今さら聞けない営農情報】第319回2025年10月11日
-
食料自給率 4年連続38%で足踏み 主食用米消費増も小麦生産減 24年度2025年10月10日
-
【特殊報】トマト立枯病 県内で初めて確認 和歌山県2025年10月10日
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内の園芸作物で初めて確認 高知県2025年10月10日
-
【特殊報】スイカ退緑えそ病 県内で初めて確認 和歌山県2025年10月10日
-
【特殊報】ショウガ褐色しみ病 県内で初めて確認 和歌山県2025年10月10日
-
【注意報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年10月10日
-
26%が米「買い控え」 米価上昇が家計に影響 住友生命「台所事情」アンケート2025年10月10日
-
コシヒカリ3万3000円に JA常総ひかりが概算金改定 集荷競争激化受け2025年10月10日
-
大豆の吸実性カメムシ類 甲信、東海、北九州一部地域で多発 病害虫発生予報第8号 農水省2025年10月10日
-
(456)「遅さ」の価値【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月10日
-
「いちご新規就農者研修事業」2026年度研修生、若干名を追加募集 JA全農岐阜2025年10月10日
-
10月23日に生活事業総合展示会 贈答品や暮らしを豊かにする事業を提案 JA全農いばらき2025年10月10日
-
本日10日は魚の日 岡山県産「冷凍かき」など90商品を特別価格で販売 JAタウン2025年10月10日
-
収穫が遅れた完熟の「黄かぼす 食べて応援企画」実施中 JAタウン2025年10月10日
-
国消国産の日 一斉行動日イベント「国消国産×防災」開催 JA全中2025年10月10日
-
「日産ビオパーク西本郷」と「小野田工場ビオトープ」が環境省「自然共生サイト」に認定 日産化学2025年10月10日
-
「えひめ・まつやま産業まつり-すごいもの博 2025-」に出展 井関農機2025年10月10日