米のひっ迫感 「決して健全な状態だと思わない」 江藤農相2025年1月21日
江藤拓農相は1月21日の会見で米の価格と流通の現状について「決して健全な状態だとは思っていない」と認識を示し「あまり在庫として抱えるのはいい判断ではないのではないか」と述べた。
江藤農相
1月17日に農水省が公表した2024年産米の相対取引価格の年産平均は60kg2万3715円となり、1990年以降、過去最高となった。
この価格について問われた江藤農相は生産量は前年産より18万t多い679万tあることを念頭に「集荷競争が起きて、生産量は増えているのに市場に出てこない」と指摘。系統を含めた出荷団体の集荷量は11月末時点で前年比17万t減となっていることについて「ありえないこと。米はあるが中小(の業者)を含め、農地でいえば分散錯圃のような状態で、市場に出てこない。先高感があって出すのは待とうという判断もあるかもしれないが、決して健全な状態ではない」との考えを示し、「あまり在庫として抱えるのはいい判断ではないのではないか」と述べた。
一方、肥料など生産資材費が高騰しており米価の値上がりを歓迎する声があるのも事実としながら、生産基盤を守るとともに、食料の安定供給という「消費者にも目配りする責任がある」として「これから難しいハンドリングをしていかなければならない」と話した。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日