柑橘のかいよう病 南関東などで多発のおそれ 令和7年度病害虫発生予報第1号 農水省2025年4月17日
農林水産省は4月16日、令和7年度病害虫発生予報第1号を発表した。
予報によると、野菜・花きでは、トマトのコナジラミ類の発生が南九州の一部の地域で多くなると予想。果樹・茶では、かんきつのかいよう病の発生が、南関東、東海と中国の一部の地域で多くなると予想されている。このほか、かんきつのそうか病など、地域によっては多くなると予想されているため、農水省は注意を呼びかけている。
各作物の詳細は以下の通り。
◎水稲
・いもち病、もみ枯細菌病、ばか苗病等の種子伝染性病害の発生が昨年多かった地域では、種子消毒を的確に実施し、健全な苗の育成に努める。薬剤感受性の低下がみられる場合があるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、効果の高い薬剤を選定し種子消毒を実施する。また、塩水選や温湯消毒といった物理的防除を実施する場合は、消毒効果を確実に得られるよう、病害虫防除所等が示す手順・方法に沿って適切に実施すること。
・縞葉枯病は、ヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病で、経卵伝染するため、この虫を対象とした防除を実施することが重要。同ウイルスを保毒している本虫の割合が高まっている地域では、育苗箱施用剤による防除の実施についても検討する。
・トビイロウンカは、その年の気象条件や飛来量によっては大きな被害を引き起こす。この虫による被害の発生が懸念される地域では、収量の確保に向け効果の高い育苗箱施用剤による防除の実施についても検討する。
・イネカメムシは、斑点米だけでなく、不稔被害も引き起こす斑点米カメムシ類の一種で、近
年、発生の増加や減収被害が報告されている。他の主要な斑点米カメムシ類と異なり、穂揃い期
以降のみではなく、出穂期から防除することが重要。
この虫の発生が増加傾向にある地域では、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、ほ場での発生状況を把握し、収量の確保に向け効果の高い薬剤による出穂期の防除の実施について検討すること。
・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は、昨冬の気温が高かった発生地域では、多くの個体が越
冬しているおそれがあるため、一層の被害の発生の警戒を。今春の被害を抑えるため、移植前に取水口・排水口にネットや金網を設置し、スクミリンゴガイの侵入を防止するとともに、水田内の発生が多い場合には石灰窒素の散布の実施を検討する。また、移植時は薬剤散布を実施し、移植後は水深を4cm(理想は1cm)以下に維持する浅水管理を実施すること。
スクミリンゴガイは、農機具・機械に付着した泥とともに他のほ場へ拡散するおそれがあるため、発生ほ場で使用した後は泥をよく落としてから移動させるよう心がける。なお、一旦定着したスクミリンゴガイを根絶することは困難なこと、また周辺の水田にも悪影響が及ぶことから、除草目的であっても、未発生地域や被害防止に取り組む地域でのスクミリンゴガイの放飼は行わないこと。
◎麦
・赤かび病は、感染しやすい時期を捉えた防除が重要。表のとおり、麦の種類ごとに防除時期が異なる。昨冬から今春にかけて気温が高かった地域では、麦の生育が当初の予測よりも早まる可能性がある。都道府県が発表する発生予察情報等を参考に、地域ごとの防除適
期を確認して的確に防除を実施する。なお、防除適期に降雨が続く場合は、降雨の合間に防除を実施する。
麦の種類と防除時期
◎野菜・花き
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域
◎トマト
するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られている。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、発生初期に防除を実施する。また、この虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定すること。
◎果樹・茶
果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域
<かんきつ>
・かいよう病の発生が、南関東、東海及び中国の一部の地域で多くなると予想。樹上の葉や枝に残った越冬病斑が一次伝染源となるため、り病落葉やり病枝の除去が完了していない園地では速やかに実施する。
<果樹共通>
・果樹カメムシ類については、山林等の越冬場所から離脱した成虫が春の気温の上昇とともに餌を求めて移動し、果樹全般を加害する。一部の都道府県では、果樹カメムシ類の越冬密度が平年より高くなっており、これらの地域では春の果樹への被害を警戒する必要がある。また、平均気温が高いと予想されている地域では、越冬した果樹カメムシ類が早期に活動を再開するおそれがあるため、園地への早期飛来に注意すること。
果樹カメムシ類の飛来状況は地域や園地により異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしながら、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施する。
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