オーガニックEXPO 改称し11月に開催2014年4月18日
今年で14回を迎える「オーガニックEXPO/BIOFACH JAPAN」は11月20日から22日の3日間、東京ビッグサイトで開催される。同EXPO事務局は4月15日に事前説明会とオーガニック業界の専門家による講演会を開催した。
◆日本はオーガニックで立ち遅れ
同EXPOは今回より名称を「オーガニックEXPO2014 together with BIOFACH JAPAN」に変え、「暮らしとオーガニック」をテーマに開催する。
14回目となる同EXPOでは、250社・団体が、最新のオーガニック製品などを200小間を使い展示・紹介するが、EXPO事務局では期間中1万8000人の来場を見込んでいる。
講演会では、オーガニック電話帳編集人の山口タカ氏が、東京五輪選手村をオーガニックにしよう、と持論を展開。美容家の吉川千明氏はドイツビオファの視察から「世界はオーガニックに向かっている」が、日本は立ち遅れていると報告した。
◆綿花で復興めざす
NPO法人日本オーガニックコットン協会の渡邊智恵子氏は「福島オーガニックコットンを通しての東北復興の未来」のテーマで講演した。
栽培困難となった土地や耕作放棄地など、いわき市近郊の30農地3haで綿花栽培に取り組む「福島コットンプロジェクト」(協力者約50人)では、収穫した綿花300kgを用い、「ふくしま潮目」てぬぐいなどを商品化している。
土壌や空間、収穫した綿花について、徹底した放射線量と放射性物質の検査を行い、安全な木綿製品を提供することで、福島に産業を興し、復興に繋げていきたいという思いを語った。
もともと福島県には会津木綿の伝統があったが、衰退してしまった。綿花の自給率をゼロからプラスにしていく取り組みである。「綿から製品作りまで」を目指す同プロジェクトに注目したい。
(関連記事)
・岡山県真庭市など8地域を認定 バイオマス(2014.04.10)
・「春告げやさい」で被災地の農業を振興(2014.03.26)
・復興支援の食料品7割が「利用したい」(2014.03.24)
・震災復興支援で技術者派遣 農林水産省(2014.03.20)
・【26年度農業予算案】耕作放棄地対策はどこに? 村田武・九州大学名誉教授(2014.01.07)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日