スマート農業に対応した農薬を提供 農薬工業会賀詞交歓会2019年1月7日
農薬工業会は1月7日、東京・大手町の経団連ビルで賀詞交歓会を開催。会員企業や農業関係者らおよそ360人が出席し、今年の抱負などを語り合った。
冒頭の挨拶で、西本麗会長(住友化学株式会社)は、世界の農薬業界について南米農薬市場が急速に復活しつつあることや、上位企業の統合が進んだことなどが業界好調の要因となり新時代を迎えた、とこれまでの傾向を分析。
また農薬行政にも触れ、先月1日に農薬取締法の一部を改正する法律が施行されたことや登録時の「農薬使用者および生活環境動植物に対する影響評価の充実」などが2020年4月1日に施行されることを取り上げた。同会では農薬の安全性を一層確保し、防除に有効な農薬が適正に提供されるよう努めると明言。スマート農業などの新技術にも対応した農薬、散布技術の提供も重要課題だと語った。
ほかにも、「食料生産の重要性と農薬の役割」や「食料生産における農薬のイノベーション」について、会員や農業者など各方面への情報発信を積極的に行い、持続可能な社会づくりにも大いに貢献できると強調した。
(写真)農薬工業会・西本麗会長
続いて来賓代表として挨拶に立った農水省消費・安全局長の池田一樹氏は、農薬が農業生産において欠くことができない重要な資材で、高品質な農薬が提供されることはもちろん、安全の確保が大前提となると力説した。更に新たな農薬の開発、ニーズに合った農薬の開発など共に取り組んで行きたいと語った。
(写真)農水省・池田一樹局長
その後、同会の谷和功副会長(三井化学アグロ株式会社)の発声で乾杯が行われ、参加者たちは交流を深めた。
(写真)谷副会長の乾杯の挨拶
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