新規殺虫剤「オーケストラ(R)フロアブル」の登録申請完了 日本農薬2019年2月25日
日本農薬(株)は、自社開発の新規殺虫剤「オーケストラ(R)フロアブル」がインドと日本国内(オーケストラ(R)粉剤DLを含む)での農薬登録申請を完了したと2月22日発表した。
オーケストラ(R)フロアブル(一般名:ベンズピリモキサン/benzpyrimoxan)は、日本農薬が独自に創出した殺虫剤で、既存剤と異なる特異的な昆虫成長制御作用とその優れた防除効果が特長の新規剤だ。水稲栽培では、甚大な被害をおよぼすウンカ・ヨコバイ類、さらに殺虫剤抵抗性などが問題となっているトビイロウンカに対して優れた効果を示す。また、高度な選択性を有して人畜毒性も低く、天敵・有用昆虫への影響も小さいことから、IPM(総合的病害虫・雑草管理)にも適合する新製品だという。
日本農薬は、インドでは2023年、日本国内では2021年の販売開始を目指しており、販売開始後5年以内にインドで60億円、日本国内で10億円以上の売上高を目標としている。また、オーケストラ(R)単剤以外に各種殺虫剤や殺菌剤との混合剤の開発も進めているという。さらに、日印以外に東南アジア諸国等での登録取得も検討中であり、日本農薬の水稲分野におけるグローバルな基幹品目の一つとして育成していくことにしている。
なお、インドではグループ会社である Nichino India Pvt. Ltd.での原体製造ならびに製品の製造販売を予定しており、グループ全体で普及拡販を図っていくことにしている。
同社では、「今後も研究開発型企業として、世界の農業生産に貢献できる新規農薬の創出に注力してまいります」とコメントしている。
(関連記事)
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・ウンカ剤ピラキサルトとの混合剤を販売開始 三井化学アグロ(19.02.20)
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