ラウンドアップの風評被害で緊急セミナー 農業技術通信社など2019年10月4日
(株)農業技術通信社と食品安全情報ネットワークは、「農薬の安全性とラウンドアップの風評被害」をテーマに、10月21日に東京でセミナーを開催する。
このセミナーでは、活動家や弁護士中心のラウンドアップ(グリホサート)反対派が存在する一方で、農業を本業とするユーザー側からはまったく異なる情報や見解が出されていることについて、科学的な視点と農業現場の観点からグリホサート問題を考える。
今、米国や日本国内で除草剤のラウンドアップ(有効成分グリホサート)が大きな話題を集めている。米国カリフォルニア州では、同剤とがんとの関連性をめぐる訴訟が続いている。一方、日本国内でも体内からグリホサートが検出されたとして、国会議員や市民グループが使用規制を求める声を上げている。また、危険性を訴える情報はネットメディアやSNSを中心に拡散されている。
こうした中で、国が安全性を認めているにも関わらず、ラウンドアップを使用した農場や農産物に対しても風評被害が発生するおそれがあることから、日本の農業経営者は戸惑いや懸念を示し始めている。
他方、米国の農業者団体は風評に対し、その出所であるカリフォルニア州を相手取った訴訟を起こすなどの行動に出ている。使用が制限されれば、農の生産性や安全性が下がり、食の供給不足や価格高騰に直結するからだ。
このセミナーでは、こした問題について、科学的な視点と農業現場の観点から考える。概要は次のとおり。
▽テーマ:「農薬の安全性とラウンドアップの風評被害」─科学を無視した世界規模の風評発生メカニズムを解く─
▽主催:(株)農業技術通信社/食品安全情報ネットワーク
▽日時:10月21日(月)13時30分?16時
▽会場:TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターホール5B 東京都中央区八重洲1?2?16
▽セミナー概要:
○司会 昆吉則氏(『農業経営者』編集長)
○講演
13時40分?14時20分
主な話「農薬の安全性はどのように確かめられているか」
青山博昭氏(残留農薬研究所業務執行理事・毒性部長)
主な話「グリホサート問題をめぐる現況、背景、訴訟について」
唐木英明氏(東大名誉教授)
○討論質疑
15時?16時
コーディネーター 小島正美氏(食生活ジャーナリストの会代表)
パネリスト 講演者の唐木氏と青山氏に加え
水木たける氏(青森県弘前市の「あっぷるりんご園」代表)
浅川芳裕氏(農業ジャーナリスト)
▽参加費:資料代として1000円(当日参加も可)
▽定員:80人
▽申し込み:「申し込みフォーム」から申し込む。
▽問い合わせ先 農業技術通信社(東京都新宿区高田馬場1?34?8)電話03?5155?3740
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ブロッコリーの黒すす病にSDHI剤耐性菌が発生 北海道2025年12月25日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年12月25日 -
家庭での米消費、前年比11.7%減 マイナス幅拡大、「新米不振」裏付け 米穀機構11月調査2025年12月25日 -
米価高騰に対応、「4kgサイズの米袋」定番化 値ごろ感出し販売促進 アサヒパック2025年12月25日 -
協同組合の価値向上へ「鳥取県宣言」力強く2025年12月25日 -
【世界を診る・元外交官 東郷和彦氏】トランプ再来の嵐 自国利益に偏重2025年12月25日 -
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ日本は食料難の経験を教科書から消したのか?2025年12月25日 -
【Jミルク脱粉在庫対策】基金初発動1.2万トン削減 なお過剰重く2025年12月25日 -
すべての都道府県で前年超え 2024年の県別農業産出額 トップは北海道2025年12月25日 -
【農と杜の独り言】第7回 祭りがつなぐ協同の精神 農と暮らしの集大成 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年12月25日 -
国連 10年に一度「国際協同組合年」を決議2025年12月25日 -
秋田と山形の3JAが県越え連携協定2025年12月25日 -
日本産の米・米加工品の輸出促進策を議論 「GOHANプロジェクト」で事業者が意見交換 農水省2025年12月25日 -
26年産米の農家手取り「2万5000円めざす」 暴落の予兆に抗い再生産価格を確保 JA越前たけふ2025年12月25日 -
笹の実と竹の実【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第370回2025年12月25日 -
茨城県で鳥インフル 97万羽殺処分へ 国内10例目2025年12月25日 -
ホットミルクと除夜の鐘 築地本願寺でホットミルクお振舞い JA全農2025年12月25日 -
JA共済アプリ・Webマイページに「チャットボット」機能を導入 JA共済連2025年12月25日 -
5県9JAの農産物・加工品を販売 第46回マルシェ開催 JA共済連2025年12月25日 -
短期プライムレートを年2.125%に引き上げ 農林中金2025年12月25日


































