米国などで新規除草剤「ラピディシル®」の農薬登録申請を実施 住友化学2022年5月13日
住友化学は4月26日に米国、カナダ、アルゼンチン、ブラジルにおいて新規除草剤「ラピディシル®」の農薬登録申請を実施した。
「ラピディシル®」(一般名:エピリフェナシル)は、住友化学が独自に開発した有効成分で、A2020(住友化学が2020年代前半に登録申請を開始するパイプライン)のうち最大のポテンシャルを持つ剤と位置付けられている。同剤はPPO阻害剤と呼ばれる除草剤に属し、社内外での圃場評価において幅広い広葉雑草に優れた効果を示すことに加え、イネ科雑草に対しても効果を示す茎葉散布処理剤。既存の除草剤と比べ、速効性に優れ、より少ない薬量で効果を発揮することから、サステナブルな農業が求められる世界的潮流の中で、環境負荷低減につながる新たな選択肢として期待されている。「ラピディシル®」を含有する製品は、各国での規制当局承認後の2020年代中ごろから順次、上市を見込んでいる。
今回、農薬登録を申請した北米や南米の大豆やトウモロコシなどの畑では、播種前に土を耕さない不耕起栽培が主流となっており、土壌の保全に加えて、耕した場合と比べて二酸化炭素の排出が抑制できるため、環境負荷の低い農法として注目されている。多様な雑草に効果を示す「ラピディシル®」は、作物播種前の雑草防除に相応しく、不耕起栽培に適した性能を有しており、カーボンニュートラルへの貢献が期待できる。また、住友化学とグローバルな協力関係を構築しているバイエル社が現在開発を進めているPPO阻害剤耐性作物と組み合わせることで、作物生育期での使用が可能となる。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日