売上高は10.8%増 2023年10月期決算短信 クミアイ化学工業2023年12月15日
クミアイ化学工業は、2023年10月期の決算短信(2022年11月1日~2023年10月31日)を発表した。
売上高は、化成品事業の販売が減少したが、農薬と農業関連事業の海外向けの販売が好調に推移。
また、原燃料価格の高騰を踏まえて販売価格の改定を実施したこと、さらに為替が円安に推移した結果、1610億200万円、前連結会計年度比156億9900万円(10.8%)の増加となった。
営業利益は、140億8900万円、前連結会計年度比14億1600万円(11.2%)の増加。
経常利益は、為替差益が大幅に減少したが、持分法による投資利益が、持分法適用関連会社の好調な業績に加え、一過性要因(税還付認識)もあり、大きく増加したことなどにより、241億1500万円、前連結会計年度比5億4500万円(2.3%)の増加となった。
親会社株主に帰属する当期純利益は、180億2400万円、前連結会計年度比16億9400万円(10.4%)の増加となった。なお、当連結会計年度における海外向け売上高の割合は60.3%。
◎農薬および農業関連事業
国内向けは、水稲用殺菌剤「ディザルタ」を含む箱処理剤、水稲用除草剤「エフィーダ剤」の販売が好調に推移したが、販売先の在庫調整の影響により前連結会計年度並み。海外向けは、畑作用除草剤「アクシーブ剤」がアルゼンチンでの外貨不足による輸入制限により、同国向けの出荷が減少したものの、北米を中心にその除草効果の高さと良好な市場環境による需要の増加から出荷が大幅に伸長。前連結会計年度の業績を大幅に上回った。以上の結果、農薬及び農業関連事業の売上高は1294億6600万円、前連結会計年度比170億3600万円(15.2%)の増加。営業利益は148億500万円、前連結会計年度比17億4000万円(13.3%)の増加。
◎化成品事業
半導体の需要回復の遅れにより、主力のビスマレイミド類や一部のクロロキシレン系化学品の出荷が減少。その結果、化成品事業の売上高は224億7200万円、前連結会計年度比25億3200万円(10.1%)の減少となった。営業利益は、売上高の減少に加え、原燃料価格の高騰や減価償却費の増加等により、5億2800万円、前連結会計年度比3億7200万円(41.3%)の減少。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日