【年頭あいさつ 2025】岩田浩幸 日本農薬株式会社 代表取締役社2025年1月3日
新年あけましておめでとうございます。
2025年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。
JAcomでは、農林水産大臣をはじめJAグループ全国連、農業関連団体のトップなどによる年頭のあいさつを順次掲載します。
日本農薬株式会社
岩田浩幸
代表取締役社長
明けましておめでとうございます。
年頭にあたり謹んでご挨拶申し上げます。
2024年は新年早々、能登地方地震が発生、さらに東北地方や被災地である能登地方を始め全国各地で記録的豪雨が起こるなど、自然災害が相次ぎました。犠牲になられた皆さまのご冥福をお祈りするとともに、被災されたすべての皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
さて昨年を振り返りますと、国内では観光需要の回復や円安の影響で輸出企業には追い風となり、経済に回復の兆しが見られた一方で、物価高やエネルギーコストの上昇が家計を圧迫、個人消費の伸び悩みが課題となりました。国際情勢に目を転じますと地政学的緊張がさらに高まり、世界秩序に揺さぶりをかける一年となりました。また来る第二次トランプ政権の発足は、我が国にも多大な影響を与えるものと予想されます。
農業を取り巻く環境は、生産者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加など構造的課題は深刻さを増す一方で、異常気象や国際情勢の変化、世界的な食料需要構造の変化により、食料安全保障強化の必要性が一層高まっています。
このような状況下、当社NICHINO グループでは昨年4月に、新中期経営計画「Growing Global for Sustainability(GGS)」を策定、サステナビリティ経営を成長戦略として、事業と収益の拡大や新たな収益源の創出、環境経営の高度化など、さまざま取り組みを開始しました。
昨年の主な取り組みとして、スマート農業分野では、当社のスマートフォンアプリ「レイミーのAI病害虫雑草診断」と、JA全農が提供する「Z-GIS」とのシステム連携や診断作物の拡大、新機能「AI予察」の搭載、株式会社クボタの営農システム「KSAS」へのシステム提供など他社との連携やサービスを拡充しました。また、海外向けサービス「AcroSeeker®」も利用エリアを拡大しました。こうしたスマート農業推進への取り組みなどが評価され、経済産業省の「DX認定事業者」に認定されました。
また、環境への取り組みについては、製造工程における二酸化炭素の削減に貢献する新水稲箱処理剤「リョーガ®」の上市(本年春に予定)に向けて、着々と準備を進めています。今後も、人畜安全性や環境安全性が相対的に高い製品として当社が位置付ける環境調和型製品の開発普及に力を入れてまいります。
当社グループは農薬事業を中核として、「貧困」や「環境」といったグローバル視点の課題に「技術革新」を通じて正面から取り組んでまいりました。今後も農薬事業および関連事業における製品や技術を通じ、社会全体と当社グループの持続可能性の両立を実現することを目指し、事業活動に邁進してまいります。
皆さま方におかれましては、本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】カンキツ類に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(1)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(2)2025年10月17日
-
【国際協同組合年・特別座談会】いまなぜ二宮尊徳なのか 大日本報徳社鷲山社長×JAはだの宮永組合長×JAはが野猪野氏(3)2025年10月17日
-
(457)「人間は『入力する』葦か?」という教育現場からの問い【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月17日
-
みのりカフェ 元気市広島店「季節野菜のグリーンスムージー」特別価格で提供 JA全農2025年10月17日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」群馬県太田市で25日に開催2025年10月17日
-
【地域を診る】統計調査はどこまで地域の姿を明らかにできるのか 国勢調査と農林業センサス 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年10月17日
-
岐阜の飛騨牛や柿・栗など「飛騨・美濃うまいもん広場」で販売 JAタウン2025年10月17日
-
JA佐渡と連携したツアー「おけさ柿 収穫体験プラン」発売 佐渡汽船2025年10月17日
-
「乃木坂46と国消国産を学ぼう!」 クイズキャンペーン開始 JAグループ2025年10月17日
-
大阪・関西万博からGREEN×EXPO 2027へバトンタッチ 「次の万博は、横浜で」 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月17日
-
農薬出荷数量は0.5%増、農薬出荷金額は3.5%増 2025年農薬年度8月末出荷実績 クロップライフジャパン2025年10月17日
-
鳥取県で一緒に農業をしよう!「第3回とっとり農業人フェア」開催2025年10月17日
-
ふるさと納税でこどもたちに食・体験を届ける「こどもふるさと便」 IMPACT STARTUP SUMMIT 2025で紹介 ネッスー2025年10月17日
-
全地形型プラットフォーム車両「KATR」、レッドドット・デザイン賞を受賞 クボタ2025年10月17日
-
農業分野初「マッスルスーツSoft-Power」と「COOL-VEST」を同時導入 イノフィス2025年10月17日
-
伝統のやぐら干し「産直大根ぬか漬けたくあん」がグッドデザイン賞受賞 パルシステム2025年10月17日
-
鳥インフル 米モンタナ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月17日
-
鳥インフル 米アイダホ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月17日