【年頭あいさつ 2025】岩田圭一 住友化学株式会社 社長2025年1月7日
新年あけましておめでとうございます。
2025年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。
JAcomでは、農林水産大臣をはじめJAグループ全国連、農業関連団体のトップなどによる年頭のあいさつを順次掲載します。
昨年を振り返ると、世界経済は底堅く推移したが、外交・政治の側面では、深刻な国際紛争や選挙イヤーによる不安定さが目立つ一年であった。こうした情勢の下、当社は業績V字回復へ向けた「短期集中業績改善策」と再成長軌道への回帰を目指した「抜本的構造改革」を掲げ、全社一丸となって取り組んできた。
その成果として、業績は大きく改善を見せ、メリハリのあるポートフォリオ戦略を迅速に策定・実行できる体制が整った。本年は、新たな中期経営計画の初年度でもあり、社内外に住友化学グループの回復と成長への回帰、我々の「復元力」を力強く示したい。
この1年、皆さんには次の2点を意識して業務にあたってほしい。
1点目は、安全・安定操業や品質の確保、コンプライアンスを徹底すること。抜本的な構造改革を進める中で、住友の事業精神に基づく「社会的信用」や「確実性」を重んじる企業文化は当社グループの強みであり、「復元力」の基盤ともなることを改めて認識した。
2点目は、変化への向き合い方だ。想定外の結果、意に沿わない結果であっても、それをどう生かすのか、その解釈により次の成果に結びつくかどうかが決まる。社会・経済の変化がより加速していくことは避けられないが、変化の意味を自分なりに解釈し、一人ひとりが行動を変えていくことが重要だ。
新しい成長に向けて、当社グループが10年後、20年後もグローバルに存在感のある化学企業であり続けるために、2025年も自信をもって果敢に挑戦していこう。
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