半導体向けBMI類の生産体制強化 ケイ・アイ化成の新プラント完成 クミアイ化学2025年5月27日
クミアイ化学工業の子会社であるケイ・アイ化成は5月19日、半導体向け製品スマレイミド類(BMI類)の生産体制を強化するため建設を進めていた新プラントが完成。BMI類の高まる需要を取り込み、化成品事業の成長を加速させる
BMI類の使用用途
デジタル化社会を根幹から支える半導体分野の世界市場規模は、「WSTS」(世界半導体市場統計)によると2024年は前年比16.0%増の6112億米ドルで過去最高を更新し、2025年も引き続き2桁成長が見込まれている。
一方、高速データ処理において大きな課題となるのが温度上昇への対策。技術の向上によって半導体の小型化・高密度化が進むと、自己放熱が難しくなり、半導体の寿命短縮や熱暴走のリスクが高まる。それらを防ぐため、冷却システムや耐熱性のある材料を使う必要がある。
ケイ・アイ化成が製造するBMI類は、熱硬化性樹脂のモノマーで、積層板や複合材料などに使用される樹脂に、耐熱性や強靭性を付与するため温度上昇対策として用いられている。また、炭素繊維を含侵させることで耐熱性や強度が向上するため、航空機の機体やレジャー用品などに幅広く使われ、同社によるBMI類の供給量は、国内トップクラスを誇る。
新プラント外観
BMI類は、生成AIサーバー向け電子材料の需要増加に加え、通信ネットワークの拡充により注目を集めている低軌道衛星(LEO)にも新たに使われるなど、今後の需要拡大が見込まれている。生産体制強化により、高まる需要を取り込むとともに、新たなBMI誘導体の開発、新規顧客および用途の開拓を進め、クミアイ化学グループとして化成品事業の成長を加速させる。
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