「園芸用キンチョールE」でナラ枯れ対策 カシノナガキクイムシ駆除で適用拡大 森林総研2025年5月30日
国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所と大日本除虫菊株式会社(KINCHO)は、ナラ枯れの病原菌の運搬者であるカシノナガキクイムシが生きている樹の幹に穿入した場合に、市販ノズル型殺虫剤「園芸用キンチョールE®」を用いて駆除できることを明らかにし、殺虫剤として使用できるように適用拡大を行った。
ナラ枯れは、病原菌をもったカシノナガキクイムシが樹に穿入して繁殖することで、樹が枯れたり衰弱したりする病気。これまでさまざまな防除法が開発されてきたが、生きている樹に穿入したカシノナガキクイムシを駆除する方法はなかった。

森林総合研究所とKINCHOは、カシノナガキクイムシの穿入から4週間目までに市販ノズル型殺虫剤「園芸用キンチョールE®」を用いて穿入孔へ殺虫剤を注入することで、幹内のカシノナガキクイムシを駆除できることを明らかにし、殺虫剤として使用できるように適用拡大。これにより、生きている樹の中にいるカシノナガキクイムシも駆除できるようになった。
「園芸用キンチョールE®」は、カシノナガキクイムシのほか、サクラ類を加害する外来種であるクビアカツヤカミキリにも使用できる。入手や使用方法も容易なため今後、公園や緑地などでの市民活動による害虫防除が活発になって行くことが期待できる。
同研究成果は3月27日、森林総合研究所研究報告Vol.24-No.1(通算473号)に掲載された。
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