農薬:年頭あいさつ2020(農薬)
小池 好智 氏 (クミアイ化学工業株式会社代表取締役社長)2020年1月3日
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、豪雨被害、台風被害が日本各地で発生し、農業関連分野にも大きな被害が発生しました。被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈り申し上げます。
農民による農民のための農業資材を提供
農業の分野では、農薬取締法の一部を改正する法律が2018年の12月1日より施行され、同一の有効成分を含む農薬について、一括して定期的に安全性等の再評価を行う制度が導入され、農薬の安全性に関して一層の向上が期待されております。また、近年技術発展の著しいロボット技術やICT等の先端技術を活用し、省力化や高品質生産等を可能にする新たな農業として「スマート農業」を生産現場へ導入する動きがみられております。当社も研究開発型企業として、農業生産場面での課題を能動的に解決できる強い企業を作り上げていくことを基本方針として、ICTを利用したスマート農業、農業用のドローンの活用や産官学との共同研究や国家プロジェクトへの参画を通じて新技術の創出に取り組み、これからも生産性の向上や省力化に寄与していきたいと考えております。
2017年よりスタートしている当社の中期経営計画は、本年度が最終年度となります。計画当初に掲げた課題への対応を確実に進め、さらなる企業価値の向上を図り、農家の皆さまから信頼いただける取組みを進めてまいりたいと考えております。また、昨年から本格販売を開始した「エフィーダ剤」は初年度の販売は順調に推移いたしました。今年は、既存の「ベルーガ」「エンペラー」「アバンティ」の3剤に加え、新たに「ベッカク」「プライオリティ」「ツイゲキ」の3剤の販売を開始いたします。さらに多くの方々からご愛顧いただけますよう、普及に力を入れてまいります。
昨年、当社は70周年の節目を迎えました。創業者の、農民による農民のための農業資材を提供するという、創業以来の理念に基づき、皆さまにご愛顧いただき、70年という伝統ある歩みを続けることができました。これからも、農家の皆さまが安全に安心して使える農薬をご提供し、さらに80年、100年と歴史を刻み、農業の発展のために貢献できる企業にしていきたいと思います。引き続きご支援のほどお願い申し上げます。
最後に、改めて昨年の災害からの1日も早い復旧を祈念いたしますとともに、本年は災害が無く営農が安定的に行える1年であってほしいと願っております。農家の皆様はじめ、農業に携わる方々の本年のご多幸をお祈り申し上げます。
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