介護食、2020年に1300億円市場に 富士経済2013年7月22日
富士経済は7月17日、2020年に介護食市場が1286億円に拡大する(対12年比26.1%増)との予測を発表した。
同社は13年4?5月の介護食市場、施設給食・宅配・小売・卸など高齢者向けの食品の動向を調査し、『高齢者向け食品市場の将来展望2013』にまとめた。
「介護食市場」の対象としたのは、流動食、やわらか食、栄養補給食、水分補給食、とろみ調整食品・固形化補助剤だ。12年には計1020億円と初めて1000億円を突破したが、高齢者の増加などにより、各品目とも今後も成長を続けると予測した。
現在、市場のメインとなっている施設用が価格競争の激化などで成長率が伸び悩んでいる一方、在宅用は通販を中心に伸びが見込まれるとしている。
また、あわせて調査した65歳以上向けの宅配サービス市場は、12年は848億円で、20年には対12年比16.2%増の985億円になる見込みだ。宅配サービスは元々、糖尿病や腎臓疾患などの患者用だったものが、普段の買い物の不便さや調理が不要といった点から一般の高齢者にも広がっているという。
現在は、低価格帯に需要が集中しているが、今後は高品質・低コストな食事の提供、特殊な技術を用いた介護食の提供、介護事業との相乗効果を発揮できる企業、などが実績をのばすと予測している。
(関連記事)
・市販用介護食の生産伸びる 日本介護食品協議会(2012.07.25)
・高齢者のヤセは肥満より短命!? 「元気高齢者」をどう増やすか (2012.07.23)
・「地域包括ケアシステム」とは? これからの高齢者福祉がめざす姿 (2012.07.02)
・"介護食"のアイデア募集 三重のメーカーが病院や施設から (2012.06.05)
重要な記事
最新の記事
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日
-
微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日
-
栃木県真岡市産バナナ「とちおとこ」使用「バターのいとこ」那須エリア限定で新発売2024年4月19日
-
大阪泉州特産「水なす」農家直送で提供開始「北海道海鮮にほんいち」2024年4月19日