外食市場規模は24兆3686億円 日本フードサービス協会2015年6月16日
(一社)日本フードサービス協会は、平成26年(暦年)の外食市場規模は、24兆3686億円と推定されるというデータを公表した。
26年の外食市場は、消費増税や天候不順などもあり、伸び悩む時期にあったが、最終的に世帯1人当たり外食支出額が増加したことや、訪日外国人が増加したこと、法人交際費が増加したと見込まれることから、前年比1.5%増の24兆3686億円と推計している。
各部門ごとの市場規模推定値は以下の通り。
【給食主体部門】
(飲食店、宿泊施設、社員食堂、病院給食など):19兆3980億円(前年比1.5%増)で、外食市場全体の79.6%を占める。
このうち、飲食店、宿泊施設などの「営業給食」は、全体の65.9%を占める16町592億円(同1.5%増)となっている。さらに詳細にこの部門をみると
▽飲食店:13兆1213億円(同1.6%増)となっている。その内訳をみると、ファミリーレストランや一般食堂、専門料理店を含む「食堂・レストラン」が同2.7%増、「そば・うどん店」(立ち食い店を含む)が同1.2%増、回転寿司を含む「すし店」同1.2%増となっているが、ファストフードのハンバーガー店、お好み焼店などの「その他の飲食店」は同4.9%の減少となっている。
▽宿泊施設(ホテル、旅館での食事・宴会など):消費増税などの影響で国内旅行は食傷したが、訪日外国人のインバウンド需要が下支えしたとみられ、2兆6857円と前年より0.8%増加している。
「給食主体部門」のうち、学校給食や社員食堂、病院給食など「集団給食」は3兆3388億円(前年比1.3%増)で、全体の13.7%を占めている。その内訳は以下のようになっている。
▽学校給食(主として小中学校の給食。大学の学生食堂は含まない):4981億円(前年比1.3%増)
▽事業所給食:「社員食堂給食」1兆1953億円(同1.8%)、「弁当給食」5257億円(同2.5%増)。
▽病院給食:入院時食事療養費の減少傾向から、前年比▲0.2%の8138億円。
▽保育所給食:在所者数の増加傾向などから同2.0%増加し、3059億円となった。
【料飲主体部門】
(喫茶店、居酒屋・ビヤホール、料亭・バーなど):4兆9706億円(前年比1.6%増)で全体の20.4%を占めている。
内訳をみると、「喫茶店」は、1兆909億円(同2.8%増)、「居酒屋・ビヤホール等」は1兆239億円(同0.5%増)、「料亭・バー等」は2兆8558億円(同4.3%増)となっている。
なお、これらの外食産業市場規模に、「料理品小売業(重複する弁当給食を除く)」の市場規模を加えた「広義の外食産業市場規模」は、30兆6154億円で、前年より2.1%増加している。
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