外食7カ月連続で前年上回る 6月の外食産業市場動向2016年8月1日
(一社)日本フードサービス協会は、協会会員を対象とした外食産業市場動向調査平成28年6月度の集計結果をまとめた。
6月は北海道を除いて全国的に気温が高かったことや関東で降水量が少なかったことが、外食需要にプラスとなり、全体の売上げが102.0%と7カ月連続で前年を上回った。とくにファーストフードは売上げが104.8%と引き続き好調をキープ。ファミリーレストンもランチなどの価格訴求力のあるメニュー提供で売上げが100.4%と回復傾向になった。業態別の概況は以下の通り。
【ファーストフード】全体の売上げは104.8%と7カ月連続で前年を上回った。「洋風」は各社まちまちだったが、キャンペーンメニューが牽引し売上げは105.9%、「和風」はクーポンやキャンペーンが客数増(108.2%)に貢献し売上げは107.8%となった。「麺類」は高気温の日に夏メニューが好調で売上げは106.7%と堅調に推移した。「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗数の減少(97.0%)などから売上げは97.9%と前年を下回った。
【ファミリーレストラン】全体の売上げは100.4%と前年をわずかに上回り回復傾向をみせた。「洋風」は価格訴求力のあるメニューは好調だったが店舗数が減少(99.8%)し、売上げはほぼ前年並みの99.4%にとどまった。「和風」はランチ時間帯などが堅調で売上げは101.1%、「中華」は店舗数減少(98.4%)等で売上げは99.6%だった。「焼き肉」は大学生限定の学割キャンペーンなどが効果をあげ売上げは105.1%と引き続き好調をキープしている。
【パブ・居酒屋】全体の売上げが90.6%と依然として低迷した状況が続いている。「パブ・ビアフール」は売上げが99.3%と2カ月連続で前年を下回り、「居酒屋」は店舗数減少(91.2%)もあり売上げは88.4%と低調に推移している。
【ディナーレストラン】価格が低めのメニューが好まれる傾向が出始め客単が下がっている(99.8%)が、店舗数が増加(104.2%)により、売上げは102.8%と依然として堅調に推移している。
【喫茶】ショッピングセンターなど商業施設立地の店が引き続き振るわなかったが、新メニューの投入などで客単価が上がり(102.0%)、売上げは101.1%と前年を上回った。
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