青果物の生産者受取価格45.1% 平成26年度青果物経費調査2016年8月4日
農水省は平成26年度の食品流通段階別価格形成調査(青果物経費調査)をまとめた。流通段階別経費などを基に青果物16品目の小売価格に占める生産者受取価格は45.1%だった。
青果物16品目の平均卸売価格は100kg当たり1万5640円で、卸売経費(卸売手数料)は1093円、集出荷団体経費は3891円、生産者受取価格は1万656円だった。
仕入れ金額に対する販売金額の割合を推計すると、卸売業者は113.8%、小売業者は132.8%となった。これらの割合を集出荷団体の卸売価格に乗じて各流通段階の価格を試算すると、仲卸価格は1万7798円、小売価格は2万3636円だった。
小売価格に占める生産者受取価格は45.1%、流通経費は54.9%だった。また小売価格に占める各流通経費の割合は集出荷団体経費が16.5%、卸売経費(卸売手数料)は4.6%、仲卸経費は9.1%、小売経費は24.7%だった。
仲卸業者の販売収入に占める仕入れ金額の割合は86.5%だった。仲卸経費は12.2%で、その内訳は給料手当が38.0%、支払運賃が21.3%を占めた。
小売業者の販売収入に占める仕入れ金額の割合は75.9%。小売経費は24.4%で、内訳は給料手当が53.0%、賃借料が8.2%を占めた。
調査対象となった青果物16品目はダイコン、ニンジン、ハクサイ、キャベツ、ホウレンソウ、ネギ、ナス、トマト、キュウリ、ピーマン、サトイモ、タマネギ、レタス、バレイショ、ミカン、リンゴ。
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