売上は23か月連続で上昇 外食産業7月の動向2018年8月28日
(一社)日本フードサービス協会は、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査平成30年7月度の集計結果をまとめた。
7月は土曜日が前年より1日少ないことに加えて、西日本中心の豪雨や全国的な猛暑、台風などの異例な天候が続き、客数が98.9%と減少した。しかし、価格改定や各社各様のキャンペーン、季節メニューの訴求などから客単価の上昇が続き、全体の売上は100.5%となり、23か月連続して前年を上回った。
業態別の概況は以下の通り。
【ファーストフード】
全体の売上は102.0%と前年を上回った。「洋風」は、季節商品や500円ランチセットなどが好調で売上は103.0%。「和風」はウナギの販売が好調で客単価が103.2%と上昇し、売上は102.6%となった。「麺類」は客単価が下がり売上は99.0%だった。「持ち帰り米飯・回転寿司」は価格改定による客単価上昇などで売上は100.4%と前年より微増した。「その他」では、アイスクリームが猛暑で販売が好調、売上は102.0%となった。
【ファミリーレストラン】
全体の売上は99.5%と前年には届かなかった。「洋風」は天候要因で客数が95.7%とかなり減少し売上は98.4%となった。「和風」は、猛暑で蕎麦業態などは好調だったが、全体的には客数が減少し売上は98.4%だった。「中華」はキャンペーン効果が続いており客数も増え売上は102.9%となった。「焼き肉」は天候などのマイナス要因がある中でも底堅く推移し売上は102.0%と20か月連続で前年を上回っている。
【パブ・居酒屋】
「パブ・ビアホール」は天候要因がビアホールに大きく影響して売上は96.9%になった。また「居酒屋」は天候異変に加えて他業態との競争や店舗減少が続き売上は93.3%と前年を大きく下回った。
【ディナーレストラン】
マイナス要因が多いなか、価格がリーズナブルな店舗や商品が支持され、売上は100.2%と前年並みを確保した。
【喫茶】
猛暑で冷たいドリンクなどは好調だったが、天候異変が客足を遠ざけ売上は98.0%だった。
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