年始需要とファーストフード好調 売上1.9%増で前年を上回る 外食産業市場動向調査2020年2月28日
日本フードサービス協会は、令和2年1月度の外食産業市場動向調査の結果を発表した。
1月は、記録的な暖冬により全国的に雪が少なく、客足にプラスとなったことに加え、引き続き好調なファーストフード(FF)業態にけん引され、売上は101.9%と前年を上回った。
新型コロナウイルスについては、一部で月末に影響が出始めたが、この時点で外食への影響は限定的だった。
<業態別概況>
◆ファーストフード業態
全体売上は103.5%と前年を上回った。「洋風」は、期間限定商品の好調やお得なランチメニューのレギュラー化が功を奏し、売上は104.1%。「和風」は、引き続き定食メニューの好調やトッピングの提案など定番商品も好調で売上は104.2%。
「麺類」は、肉の増量メニューなど各種キャンペーンの効果で、売上は102.7%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司の年末年始の持ち帰り需要が好調で単価が上昇し、売上は101.5%。「その他」は、「アイスクリーム」がアイスケーキのキャンペーンで好調。「カレー」もこれまでの価格改定などで単価上昇し、売上は102.3%となった。
◆ファミリーレストラン業態
全体売上は100.2%と前年をわずかに上回った。「洋風」と「和風」は、引き続き禁煙店舗の増加や営業時間短縮により客数減も見られたが、「洋風」の一部では回復傾向の店舗も見られた。売上は「洋風」が99.4%、「和風」は96.2%。
「中華」は、各種キャンペーンやテイクアウト、デリバリーの好調により、売上は103.8%。「焼き肉」は、年始需要の好調と店舗増で、売上は105.0%となった。
◆パブ・居酒屋業態
飲酒業態は、金曜日が1日多い曜日回りのうえ、飲酒需要の多い月末が金曜日でさらに暖冬傾向というプラス要因がはたらき、客足が堅調。「パブ・ビアホール」の売上は99.9%、「居酒屋」の売上は、101.2%となった。
◆ディナーレストラン業態
ディナーレストランも、雪が少なかった天候や、曜日回り、年始需要の好調などで、売上は102.3%。
◆喫茶業態
商業施設立地の店舗の不調や、年始に店休や営業時間短縮により客数が伸び悩むところが見られたが、価格改定などで単価が上昇し、売上は101.3%となった。
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