JA鹿児島県経済連など参画 ふるさとチョイスでコロナ支援の期間限定プロジェクト開始2020年7月28日
ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する(株)トラストバンクは、新型コロナウイルスにより大きな影響を受けている地域の生産者を支援するため、農林水産省の補助事業を活用した期間限定プロジェクト「ニコニコエール品」を始めた。
同プロジェクトでは、新型コロナウイルス拡大により、在庫の滞留や価格の下落が顕著な品目の生産・供給体制を維持することを目的とした農水省の補助事業を、プロジェクトに参画する事業者が活用することで、自治体は通常よりも調達費を抑えることができる。補助事業対象期間は、返礼品の量が通常より大幅に増える。
現在、飲食店の休業や旅行客数の大幅減などに伴い、牛肉、果物、魚介類など多くの特産品が売れずに在庫として残っていることが生産者の負担になっている。同プロジェクトは、通常よりも多くの量の返礼品を届けることで、より多くの支援を全国の生産者に届けるために実施する。
ふるさとチョイスは、緊急事態宣言に伴う、小中高校の休校や外出自粛、飲食店の休業により影響を受けた全国の事業者を支援するため、いち早く事業者支援プロジェクトを立ち上げた。これまでに、ブランド肉や高級フルーツなど日本が誇る食材を生産している各地の生産者を支援するため、JAグループと連携した全国生産者応援キャンペーンなどを実施している。
この取り組みに参画するJA鹿児島県経済連は、「新型コロナウイルスの影響で、インバウンドや外食の需要が大幅に低下したことから、和牛肉の消費が減少し、価格が急落するなど畜産農家経営を取り巻く状況は厳しさを増し、現在、和牛肉の行き場がなく冷凍保管してる。鹿児島が誇るブランド牛『鹿児島黒牛』を食べていただけると嬉しい」とコメント。ジェイエイてんどうフーズの石山学主任は「天童牛の需要と流通量が大幅に減少しているにもかかわらず供給はほぼ変わらないため、市場価格が前年比2~3割減と大幅に下落している。天童牛のブランドイメージと畜産農家の収入の低下の恐れが高まっている中、寄付者の方々には、自慢の天童牛を食しつつ、市内の畜産農家をご支援ください」と話す。
また、愛媛県漁業協同組合の横山大志参事は「愛媛県は、養殖マダイの生産量が全国シェアの5割以上を占める一大産地で、生産量は県全体で年間約3万4千トンにのぼる。新型コロナウイルスによる需要の落ち込みから産地には大量の養殖マダイが残っており、新たに稚魚が入れられないうえ、市場価格の低迷が続いている。『ニコニコエールプロジェクト』を通じて、愛媛県内の事業者・生産者の支援につながることを期待している」と話している。
◆ 「ニコニコエール品」プロジェクト概要
期間:7月22日~2021年1月31日
【プロジェクトページ】
https://www.furusato-tax.jp/feature/a/niconico-yell
◆プロジェクト第一弾の概要
対象期間:7月22日~8月21日
参加自治体数:17自治体(事業者:対象のお礼の品)
<鹿児島県>
南さつま市(JA鹿児島県経済連:牛肉)、南九州市(JA鹿児島県経済連:牛肉)、指宿市(JA鹿児島県経済連:牛肉)、長島町(JFA(東町漁協):ブリ、真鯛)、大崎町(おおさき町鰻加工組合:うなぎ)
<北海道>
紋別市(マルマ松本商店:ほたて(むき身))、根室市(藤井水産:ほたて(むき身))
<山形県>
天童市(ジェイエイてんどうフーズ:牛肉)
<愛媛県>
愛媛県(愛媛県漁業協同組合:真鯛)、今治市(愛媛県漁業協同組合:真鯛)、宇和島市(愛媛県漁業協同組合:真鯛)、八幡浜市(愛媛県漁業協同組合:真鯛)、西予市(愛媛県漁業協同組合:真鯛)、上島町(愛媛県漁業協同組合:真鯛)、愛南町(愛媛県漁業協同組合:真鯛)
<高知県>
須崎市(須崎市道の駅:うなぎ、マグロ)(みなみ丸:真鯛、ブリ、カンパチ、うなぎ、マグロ)、香南市(須崎市道の駅:うなぎ、マグロ)
【ふるさとチョイス】
https://www.furusato-tax.jp
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ブロッコリーの黒すす症状 県内で初めて確認 愛知県2025年7月3日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年7月3日
-
【注意報】花き類、野菜類、ダイズにオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年7月3日
-
【注意報】ネギ、その他野菜・花き類にシロイチモジヨトウ 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年7月3日
-
【注意報】りんご、なしに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 宮城県2025年7月3日
-
【注意報】ねぎにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 宮城県2025年7月3日
-
【注意報】セイヨウナシ褐色斑点病 県内全域で多発のおそれ 新潟県2025年7月3日
-
【注意報】いね 斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2025年7月3日
-
米生産に危機感 高温耐性品種など急務 日本作物学会が緊急声2025年7月3日
-
【人事異動】農水省(7月4日付)2025年7月3日
-
花産業の苦境の一因は生け花人口の減少【花づくりの現場から 宇田明】第63回2025年7月3日
-
飼料用米 多収日本一コンテストの募集開始2025年7月3日
-
米の民間在庫量 148万t 備蓄米放出で前年比プラスに 農水省2025年7月3日
-
【スマート農業の風】(16)温暖化対応判断の一助にも2025年7月3日
-
令和7年度「家畜衛生ポスターデザインコンテスト」募集開始 農水省2025年7月3日
-
農業遺産の魅力発信「高校生とつながる!つなげる!ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」開催 農水省2025年7月3日
-
トロロイモ、ヤマノイモ・ナガイモ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第347回2025年7月3日
-
【JA人事】JA町田市(東京都)吉川英明組合長を再任(6月26日)2025年7月3日
-
【JA人事】JAふくおか嘉穂(福岡県)笹尾宏俊組合長を再任(6月26日)2025年7月3日
-
国産農畜産物で料理作り「全農親子料理教室」横浜で開催 JA全農2025年7月3日