「SDGs対応農泊展開プロジェクト」が JAPANブランド育成支援事業に採択2020年10月30日
Brain Trust from The Sunを代表企業とする、agri new winds、千葉エコ・エネルギー、マイファーム、エコトラストの5社から成る「SDGs対応農泊展開プロジェクト」が、2020度の中小企業庁JAPANブランド育成支援事業に採択された。今後は、専門家から総合企画、海外展開などの支援を受けながら、各社の実績やノウハウ、強みを活かす取り組みを進める。
「SDGs対応農泊展開プロジェクト」事業内容(クリックで拡大)
同プロジェクトは、新たな販路の開拓、新商品の開発、新サービスの開発をめざし、3つの事業に取り組む。
まず、「ブランド開発・情報発信事業」では、すでにブランドが確立された鎌倉、浅草を中心にSDGsに対応する農泊事業の国内普及に注力しながら、今後ブランド化をめざす千葉県と茨城県に隣接する鹿行地域で、東国三社や水郷三都の歴史や景勝地を紹介する「周遊ルート」などを企画。当面は国内需要に取り組み、将来的にはインバウンド対応をめざす。
「SDGs対応農泊事業開発」では、日本の食や文化をブランド化することを念頭に「野菜やエネルギーを自ら作り、食し、使う」というSDGsを前提とする農泊事業の企画と開発を図る。また、SDGs対応の農泊事業が観光事業だけでなく、日本の持続可能な社会の実現に向けて貢献できる取り組みであることを啓蒙する。
さらに、「高度人材育成事業」では、コロナ禍で打撃を受けた観光・飲食業界からの人材を積極的に受け入れ、「作る、使う、食す」に関する知見蓄積を支援。リモートツールを用いた語学研修も行うことで「作る、使う、食す、発信する」などオールラウンドに対応できる高度人材の育成を図る。
5社は、それぞれの強みを生かして連携。Brain Trust from The Sunは、農泊施設として鎌倉で6施設、浅草で1施設を運営しており、鎌倉で、古民家取得とリノベーション、飲食店誘致、地域ブランド化活動という3ステップで農泊事業を立ち上げている。agri new windsは、ブランド化をめざす鹿行地域での近代的な農産物の生産、農作業の受託、農業後継者育成のための教育事業、観光農業の企画・運営・指導に豊富な知見を持つ。そして、千葉エコ・エネルギーは、自然エネルギーの開発と地域への導入支援、農業生産や加工品販売のほか、自治体や大学・研究機関との連携など多くの実績がある。また、マイファームは、全国110か所で「体験農園マイファーム」などを運営。エコトラストは、茨城県神栖市、千葉県匝瑳市の営農型発電施設から清水建設に、太陽光発電による電力を供給している。
5社の連携により今後は、「食とエネルギーを自産自消する」自然と文化が豊かな全国の地方をブランド化することをめざす。実現にあたり、まずは鎌倉、浅草での「SDGs対応農泊事業」の実績づくりに注力。次にブランド開発地となる鹿行地域への展開を図り、将来的には日本全国での普及をめざす。
また、新型コロナウイルスの影響で、人々の暮らしやマインドが変わり、「持続可能社会の推進」への理解が一層進むことが予想されるため、各種イベントなどを通じて「SDGs対応農泊事業」の啓蒙を積極的に図っていく。
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