複雑な食品表示 規格書管理で協業 インフォマートとラベルバンク2020年12月23日
インフォマートは、食品の品質や安全性を証明するために不可欠な「商品規格書」をウェブ上でデータ管理できる「BtoBプラットフォーム 規格書」のサービスで、(株)ラベルバンクと2021年1月から協業を開始。複雑で属人化しやすい規格書作成や原材料の管理について企業のサポートを強化する。ITと飲食業界に強いインフォマートと、食品表示関連業務のコンサルティングを手がけるラベルバンクの連携により、飲食業界の困りごとを解決していく。
正しい食品表示の仕組みを作るためには、商品規格書の管理が必須。規格書は、商品のアレルゲンや添加物、原料産地などの情報をまとめたもので「商品カルテ」、「仕様書」とも呼ばれる。主に食品を製造するメーカーが購入側に提出するために作成するが、取り扱いの明確なルールが定められていないことから、手書き・Excel・PDFなど企業ごとに独自に作成しているのが現状だ。
求められている商品情報は同じなのに、取引先に合わせて転記や再入力をしなければならず、購入側からの問い合わせや情報の受け渡し、更新に時間がかかるなど、管理が煩雑になっている。
同社が提供する「BtoBプラットフォーム 規格書」は、商品規格書にかかる業務の手間や負担を大幅に軽減できる。販売側の企業はデータベース上に商品情報を入力、蓄積。外食・ホテル・給食・卸・メーカーなど様々な業務形態に合わせた統一フォーマット(標準商品規格書で、一度データを入力すれば、取引先に合わせて書き換える必要はない。
また、購入側から問い合わせがあれば検索機能を使って速やかに対応でき、取引先とも電話やメールではなく、Web上でのやり取りが可能となる。
商品規格書の例
協業により原材料管理のノウハウを指導
データを入力するだけといっても、加工食品の原材料管理には、細かい条件やルールがあり、ノウハウが必要となるため、この管理機能をうまく使いこなせない、業務が属人化しがちという課題もあった。そこで、専門職でなくても簡単に規格書の作成や原材料の管理ができるよう、ラベルバンクに一部業務委託する。
協業により、規格書や原材料を管理するためのノウハウをマニュアル化し、それぞれの企業のニーズに合わせて提供できるようになる。また、打ち合わせや操作についての指導をオンラインでサポートする時間も設ける予定。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日
-
農業高校生研修を開催 秋田北鷹高等学校、増田高等学校の生徒が参加 JA全農あきた2025年7月8日