雪国まいたけと次世代型パッケージングライン開発に合意 ロビット2021年1月28日
AI技術をロボティクスに実装し社会課題の解決を進める(株)ロビットは、プレミアムきのこ総合メーカー、(株)雪国まいたけの、まいたけカット工程の自動化技術の開発に成功。次世代型パッケージライン開発に合意した。
雪国まいたけは、独自技術で天然同様の900グラムを超える大きなまいたけ株を生産し、作業員がカットすることで、50グラムから500グラムまで複数の商品ラインアップを販売している。
カット工程では、単に重量を合わせるだけでなく、部位によって異なる味わいや食感などを1パックにバランスよく、見栄えよくパック詰めするための独自のカット技法にこだわりがあり、自動化を進める生産工程の中でも多くの人員を必要としている。
まいたけ株は、形状や茎の付き方が1つ1つ異なるため、重量精度を出すことが最難度の農作物。そのため、熟練した作業員と経験が浅い作業員では2~3倍程度の作業効率差があり、将来的な人員確保の難しさやコロナ禍で様々な配慮が必要になる中、カット工程の自動化の早期実現は不可欠となっている。
ロビットは、2019年から、雪国まいたけの独自のカット技法と高レベルの重量精度を両立するAIアルゴリズムを開発し、実装する自動カットロボットの開発を進め、このほど、雪国まいたけで最も優れた熟練作業員と同等レベルでカットできるAIアルゴリズム搭載の自動カットロボットの開発に成功した。
AI自動カットロボットは、切断したまいたけ片の重量分布が正規分布に従っており、熟練した作業員以上に、後工程に質の良いまいたけ片を提供することが可能。また、不定形で衝撃に弱いまいたけ株を安定的に把持し、AIアルゴリズムの推論通りに装置を制御・補正し、狙い通りのカットを実現する。
こうした結果をふまえ、両社は、AIアルゴリズム搭載の自動カットロボットを核に、カット工程の前後においてもAIやロボティクスの実装をめざす次世代型のパッケージングライン(カットから包装までの工程)の開発を進めていく。
雪国まいたけの足利厳社長は「アグリテックの追求による生産性の向上は、今後の当社の更なる成長戦略の一つであり、多くの人員を要するまいたけの包装工程における自動化は、特に重要な取り組み。今後もAI技術をロボティクスに実装し社会課題の解決を進めるロビット社の技術やノウハウなどを当社の生産性向上に活かす取り組みをしていきたい」と話している。
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