地域の新たな産業へ 南三陸産シャルドネ使用のワイン新発売 南三陸ワイナリー2021年2月12日
南三陸ワイナリー(株)は2月10日、宮城県南三陸産ぶどうを使い初めて商品化したワイン「MINAMISANRIKU CHARDONNAY 2020」を発売した。
南三陸町では新たな産業として、南三陸産ぶどうを使い、南三陸で醸造したワインをめざして、2017年4月に南三陸町地域おこし協力隊による任意団体として南三陸ワインプロジェクトがスタート。南三陸町入谷地区にワイン用ぶどうが700本植樹された。これまで1000人以上のボランティアが植樹をはじめ、畑施設の設置や草刈りなどに協力している。

新発売のワイン「MINAMISANRIKU CHARDONNAY 2020」は、南三陸で育てられたぶどう「シャルドネ」の2020年10月に収穫したものを使い、同月に南三陸町志津川地区に誕生したワイナリー施設で初めて醸造された。
南三陸ワイナリーは、南三陸町全体を巻き込みながら、新たな味わいと賑わいを生み出す拠点となることをめざしており、同施設で醸造したワインと地元食材のマリアージュを楽しむ機会を提供するなど、南三陸町の人や地域がつながりあい、お互いの魅力を高めあえる場をめざしている。
「MINAMISANRIKU CHARDONNAY 2020」で使うシャルドネは、減農薬で栽培し、粒選り後、旨味の高まる夜明け前に収穫したもの。高低差を利用した液移動によりやさしく醸造した香り豊かで旨味の高い白ワインで、青りんごやグレープフルーツのさわやかさと白い花や甘い蜜の豊かな香りと、バランスの良い味わい。
販売本数は250本。南三陸ワイナリー直営ショップと公式オンラインストアの限定販売。750mlで4950円(税込)。
また、日本有数の養殖の漁場として知られる志津川湾にワインを沈める「海中熟成ワイン」の購入受付も開始。南三陸町戸倉地区の牡蠣漁師とともに、養殖ネットに固定したワインを志津川湾の水深10メートル付近に沈めており、2020年に引き上げた海中熟成ワインは、南三陸ワイナリーが実施したクラウドファンディングなどですべて完売。熟成が3倍近く早く進むと言われている海中熟成ワインには多くの問い合わせがあった。
今回は、2020年秋に南三陸ワイナリーにて醸造し、同1月に志津川湾に沈めた海中熟成ワインの購入受付を、全国のワインファンとワイナリーをつなぐクラウドファンディング・プロジェクトのWEBサイトで6月30日まで限定90セットで実施している。
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