野菜メーカー初 村上農園が経団連に入会2021年3月16日
(株)村上農園は3月15日、日本経済団体連合会(経団連)に入会した。野菜メーカーの経団連入会は初めて。同社は、入会を機に、経団連が推進する未来社会コンセプト「Society 5.0」の実現に向け、農業分野での技術革新に貢献していく。

村上農園は、栽培環境や生育に関する様々な情報をデータ化し、全生産施設で共有することで均一な商品化を実現。最先端技術を取り入れた植物工場を設け、異常気象などに左右されない安定的な生産に取り組んでいる。また、大学や研究機関と連携し、健康に寄与する成分を高め、高付加価値化した野菜を生産している。同社は、こうした取り組みや知見が、経団連が示すSociety5.0時代の農業の将来像のひとつであるデータの利活用や大規模化・効率化、高付加価値化による「高い生産性を誇る魅力的な先端・成長産業化」の実現に貢献できるとしている。
村上農園は今後、栽培に関するデータを蓄積し、栽培ノウハウをAI化することを計画。これまでの農業は、農業従事者の勘や経験に頼るところが少なくないが、栽培ノウハウをAI化することで、誰でも安定した品質の野菜を栽培することが可能になる。経団連は、「新たな『食料・農業・農村基本計画』に対する意見」の中で、担い手の確保・定着が不可欠としている。
経団連は、Society5.0時代の農業の将来像として、生産技術などの積極的な輸出によって、世界の食糧増産や環境負荷の低減といった持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することを挙げている。
村上農園の 村上清貴社長村上農園では、栄養的価値を高めた野菜の生産技術や一年を通して安定的に生産できる栽培ノウハウをパッケージ化し、海外企業にライセンス供与する事業を展開。2月には台湾の企業とライセンス契約を締結し、2022年中には台湾で、ブロッコリー スーパースプラウトの生産販売を予定している。今後は、アジア各国を中心にライセンス供与を進め、それらの国々におけるSDGsの達成に寄与していく。
同社の村上清貴社長は「当社のモットーは『ピンチはチャンス』。日本の農業が曲がり角に差しかかっている中、経団連の皆さまと共に新たな技術開発で農業ビジネスを発展させ、またこれらの輸出による外貨獲得を実現したい」と話している。
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