夏場の九条ねぎ安定生産へ「丹後工場」を新設 こと京都2021年6月1日
九条ねぎの生産・加工・販売を行う農業生産法人、こと京都株式会社(京都市伏見区)は5月31日、夏場の出荷に向けて新設した「丹後工場」の竣工式を実施。新設した工場では、7月から収穫調整が始まり稼動する。
京丹後の新たな生産地で九条ねぎの安定生産をめざす
同社は、京丹後市と宮津市で合計約8.8ヘクタールの農地を確保し、3月から九条ねぎの生産を開始。気温が上昇する夏場でも九条ねぎを安定して栽培・出荷するために、海の京都と言われる京丹後の地を新たな生産地に選んだ。こと京都の生産地は、これまで府南部の京都市・亀岡市・南丹市があり、4つ目の産地となる。将来的には栽培面積を約20ヘクタールまで広げ産地化をめざす。
竣工式で同社の山田敏之代表は「昨年の長雨と夏場の豪雨と猛暑、安定供給を行っていく中で今までの産地では厳しい面があった。今後、夏場の大きな拠点になる京丹後の地域にやってきた。来たからには、地域に喜ばれる企業として今後関わっていきたい」と抱負を述べた。また、京丹後市中西副市長は「本市の農業の活性化に大いに寄与するものと考えている」とあいさつ。宮津市産業経済部長の永濱氏は「この丹後工場から、全国の消費地へ京野菜のブランドを届けることは、丹後地域における、農業の発展に大きく寄与するものと期待している」と語った。
こと京都は、ブランド野菜の九条ねぎに特化し、種蒔きからの生産・自社工場での加工・商品を全国へ販売。九条ねぎの伝統を守り継承しながら、露地栽培で、異常気象などによるあらゆる災害に対応できる「こと京都モデル」を構築。国産ねぎ(九条ねぎ・青ねぎ・白ねぎ)4万トンをめざし、全国の産地ネットワークを作り上げて、ねぎの商社日本一をめざしている。
「丹後工場」の新設で行われた竣工式
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 果樹園地で初めて確認 富山県2025年5月15日
-
【注意報】ムギ類赤かび病 多発リスクに注意 三重県2025年5月15日
-
"安心のお守り"拡充へ JA共済連 青江伯夫会長に聞く【令和6年度JA共済優績組合表彰】2025年5月15日
-
【地域を診る】観光・イベントで地域経済は潤うのか 地元外企業が利益吸収も 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年5月15日
-
麦に赤かび病、きゅうりのアザミウマ類など多発に注意 令和7年度病害虫発生予報第2号 農水省2025年5月15日
-
パッケージサラダ7商品 を価格改定 6月1日店着分から サラダクラブ2025年5月15日
-
なぜ「ジャガイモ―ムギ―ビート」?【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第340回2025年5月15日
-
「イミダクロプリド」は農水省再評価前から自主的に制限 環境に調和した持続可能な農業へ バイエルクロップサイエンス(1)2025年5月15日
-
「イミダクロプリド」は農水省再評価前から自主的に制限 環境に調和した持続可能な農業へ バイエルクロップサイエンス(2)2025年5月15日
-
「JAグループ宮城 営農支援フェア2025」がラジオCMで告知 JA全農みやぎ2025年5月15日
-
いちごの収穫・パック詰め体験イベント開催 新規就農者研修も募集へ JA全農みやぎ2025年5月15日
-
就農希望者が日本の農業を"見つける" 2025年度の「新・農業人フェア」 農協観光と「マイナビ農業」2025年5月15日
-
JA三井リースが新中計「Sustainable Evolution2028」策定 課題解決で持続的成長目指す2025年5月15日
-
「NARO生育・収量予測ツール」にトマト糖度制御機能を追加 農研機構2025年5月15日
-
冷凍・国産オーガニックほうれん草 PB「自然派Style」から登場 コープ自然派2025年5月15日
-
独自品種でプレミアムイチゴ「SAKURA DROPS」立ち上げ 東南アジアの高級スーパーで販売 CULTA2025年5月15日
-
茨城の深作農園「日本さつまいもサミット」殿堂入り農家第1号に認定2025年5月15日
-
「FaaS」で農業のバリューチェーンをデジタル化「稼げる農家」全国拡大へ AGRIST2025年5月15日
-
表参道にたまごかけごはん専門店「たまごぐらし」17日オープン2025年5月15日
-
第94回通常総会を開催 2024年度事業報告 クロップライフジャパン2025年5月15日