ソーラーシェアリングで「原木しいたけ」を栽培 翔栄クリエイト2021年7月1日
株式会社翔栄クリエイト(東京都新宿区)は6月30日、ソーラーパネルの日陰を利用した「原木しいたけ」の栽培計画を発表。地球温暖化防止と「環境を守る」事業の取り組みとして、岐阜県の美濃加茂市・川辺町に農地の上に太陽光発電所をつくるソーラーシェアリングを建設し、同市の里山再生プロジェクト「里山千年構想」への貢献もめざす。
翔栄クリエイトが施工した片野牧場(静岡県田方郡函南町)のアグリソーラー
同社は、再生可能エネルギーの開発・設計・施工により地球温暖化防止をめざすクリーンエネルギー事業や、農薬・化学肥料不使用で固定種・在来種による自然農法により、安心・安全な食の提供と持続可能な農業の実現に向けたアグリ事業などを展開。今回のソーラーシェアリングは、この2つの事業でシナジー効果を生み出す事業として取り組んでいる。
川辺町に導入を計画しているソーラーシェアリング事業では、ソーラーパネルの日陰を利用して「原木しいたけ」を栽培。原木しいたけの栽培には風通しがよくて涼しく、適度な湿度が保たれる場所が適しており、山間部に設置するソーラーパネルの日陰がその条件を満たす。現在は試験栽培中で、ソーラーシェアリングの工事完了後に原木を導入し、本格的な栽培を始める。1年目は1万9000本(収穫予定量約4750kg/年)の原木導入を予定しており、4年後には7万6000本(収穫予定量約1万9000kg/年)の導入をめざす。なお、太陽光設備工事は2022年5月に完工予定。
原木は日本国内から調達予定。将来的には美濃加茂市内からの調達もめざし、栽培使用後の原木は土壌改良に活用するなど様々な方法でリサイクルを予定している。
翔栄クリエイトで試験栽培している原木しいたけの様子
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