小田原市と鳥獣被害対策で協定締結「ハンターバンク」開始 小田急電鉄2021年11月11日
神奈川県小田原市と小田急電鉄は11月10日、「鳥獣被害対策の推進に関する協定」を締結。獣害問題の解決策として、農林業者とハンターのマッチングサービス「ハンターバンク」を小田原市内で展開する。
鳥獣被害対策で協定を結んだ小田原市の守屋輝彦市長と小田急電鉄の星野晃司社長
小田急電鉄が沿線の地域課題の解決策として事業化を進める「ハンターバンク」は、生物多様性の確保を目的とし、SDGsの目標15「陸のゆたかさも守ろう」の達成をめざすサービス。狩猟の継続・活性化を通じて農林業や生態系に影響を及ぼす獣害問題を解決するため、鳥獣被害に悩む農林業者とハンターのマッチングと狩猟の効果的なサポート等により、持続可能な獣害対策の実現をめざしている。
「ハンターバンク」のサービスイメージ
2020年8月以降、小田急電鉄は小田原市の協力のもとハンターバンクに係る実証実験を行い、需要調査や価格設定の妥当性などの検証とともに、詳細なサービス設計をすすめてきた。今後は、小田原市内で本格展開することで、市内の獣害対策や豊かな自然の維持保全、生物多様性の確保に向けて努め、獣害対策の新たなモデルを確立する。
実証実験の様子
小田原市内で実施する「ハンターバンク」は、11月10日から本格開始。ハンター(狩猟者)が負担する費用は月額基本料金1500円と月額プラン料金2~3万円で、農林業者とのマッチング、狩猟に必要な道具のレンタル、有害鳥獣駆除捕獲の許可申請の代行、ベテラン狩猟者等によるサポートが含まれる。小田原市内の早川、片浦、大窪で事業を始め、順次小田原市内全域に展開する。金額はいずれも税込。
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