「炭素鉱物化」の新たな可能性を提起 COP26でロードマップ発表 ICEF2021年11月25日
国際会議「Innovation for Cool Earth Forum(ICEF)」は11月9日、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の公式サイドイベント「Transitioning towards low-carbon and climate resilient pathways by 2050」と、ジャパンパビリオンで、ICEFのロードマップ「炭素鉱物化」を発表した。
COP26のジャパンパビリオンで行われたICEFの発表の様子
ICEFは毎年、二酸化炭素利用や二酸化炭素の直接空気回収(DAC)、産業用途熱の脱炭素化など、長期的に二酸化炭素を排出しないネット・ゼロ・エミッションを牽引することが期待される技術を採り上げ、そのロードマップを作成している。
今回のロードマップでは、これまであまり注目されてこなかった「炭素鉱物化」を取り上げた。「炭素鉱物化」は、二酸化炭素(CO2)が岩石に結合し固体鉱物となり、大気中からCO2を永久に除去する自然のプロセス。「炭素鉱物化」は、苦鉄質や超苦鉄質の岩石で、玄武岩、黒雲母、かんらん岩など特定の岩石がCO2および水と反応する自然なプロセスで、エネルギーを投入することなくCO2を無害な鉱物として固定することが可能となる。「炭素鉱物化」には、世界の国々に分布している自然の鉱石に加え、セメントや鉄鋼スラグなど産業廃棄物も利用可能で、世界の数十か国で実施可能と考えられる。
また、粉砕した鉱石を土壌に散布することで炭素鉱物化プロセスを促進するとともに、農地の肥料や土壌改良材としての副次的な効果も期待できる。世界のCO2排出量は約335億トンとされているなか、「炭素鉱物化」を促進することで、2050年には数10億トンのCO2削減ポテンシャルが期待される。
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】地域包括医療を推進 厚生事業部門部門・長野県厚生連佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏2025年7月15日
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 島根県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 滋賀県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
農業法人 米販売先 農協系統がメインは23% 日本農業法人協会2025年7月15日
-
2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
-
テキサス洪水被害は対岸の火事か 公務員削減が安全・安心を脅かす 農林水産行政にも影響2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
青森米パックご飯ご愛顧感謝キャンペーン 抽選で200人にQUOカード JA全農あおもり2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
農機フェア2025を開催 2日間で5309人が来場 富山県JAグループ2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日