ヘリコプターやドローンの安全運航支援を強化 ウェザーニューズ2022年3月24日
ウェザーニューズは3月22日、ヘリコプターやドローンの安全運航を支援するため、2021年4月以降全国の航空事業者で導入が進む航空気象サービス「FOSTER-GO」をバージョンアップし、新たに250mメッシュの高解像度の「強風リスク」と約1000地点の「瞬間風速」、2種類の風予測を追加した。
「FOSTER-GO」で風の予測を確認し、ドローンの運航可否を判断する様子
「FOSTER-GO」は、ヘリコプターに特化した気象情報を提供するサービスで、2021年4月に運用を開始。全国のドクターヘリや消防、警察や自衛隊のヘリコプターで導入が進んでいる。「FOSTER-GO」の専用ウェブサイトでは、風向・風速・天気・視程・雲低高度の予測や、観測データ、ライブカメラなど、様々な気象情報を閲覧できる。活用方法の一例として、「峠の視程が悪い場合はヘリコプターの飛行ルートを変更する」、「目的地の天候が悪天で着陸できない場合は、フライトを中止する」など、運航管理者やパイロットがフライトプランを作成・承認する際に活用されている。
これまで「FOSTER-GO」で提供していた風のデータは、空港や代表的なヘリポートにおける3時間ごとの予測だったが、このほど、250mメッシュの高解像度の「強風リスク」と約1000地点の「瞬間風速」の2種類の風予測を追加し、「FOSTER-GO」をバージョンアップした。
「強風リスク」では、250mメッシュの細かさで、上空150mまでの風向・風速を高度10mごとに8時間先まで提供。また、風速によって強風リスクを"安全""注意""危険"の3段階で表示するため、風に流されるリスクがあるエリアを一目で把握できる。
12月頃には有人エリアにおけるドローンの目視外飛行が可能な"レベル4"の解禁が予定されており、企業もドローン宅配の実証実験を数多く実施するなど実用化が進んでいる。一方、ドローンが強風に煽られて墜落するなどの事故も報告されており、気象リスクへの対策が求められている。
「FOSTER-GO」で新たに提供する2種類の風予測が、ヘリコプターと同じ低高度を飛行するドローンにとっても有効な情報であることから、同社はサービスをドローン市場向けに拡張し、ドローン向け運航管理支援サービスを開始。今後は、ライブカメラや独自観測機などの観測網を充実させる。また、全ドクターヘリの運航可否判断を支援しているノウハウを活かし、ナビゲーション機能の開発も進める。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(94) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(3)-2024年5月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(11)【防除学習帖】 第250回2024年5月18日
-
土壌診断の基礎知識(20)【今さら聞けない営農情報】第250回2024年5月18日
-
出生率低下が心配【消費者の目・花ちゃん】2024年5月18日
-
農政 変わるチャンスへ動く年に JA全青協通常総会2024年5月17日
-
新執行部の決意示す JA全青協が記者会見で抱負2024年5月17日
-
【注意報】小麦、六条大麦、二条大麦に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 栃木県2024年5月17日
-
【注意報】果樹全般にカメムシ類 県内全域で多発のおそれ 大阪府2024年5月17日
-
コメ・水田農業の将来に危機感示した渡辺会長【熊野孝文・米マーケット情報】2024年5月17日
-
【注意報】茶に炭疽病 県内全域で多発のおそれ 長崎県2024年5月17日
-
生命と財産守る活動 一歩ずつ前に JA共済優績組合表彰式 JA共済連2024年5月17日
-
(384)本当の「不平等状態」改正【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年5月17日
-
契約実行高、当期純利益で過去最高を更新 2024年3月期決算 JA三井リース2024年5月17日
-
【JA人事】JA帯広大正(北海道)森和裕組合長を再任(5月16日)2024年5月17日
-
北海道HACCP「食の安全にこだわる2024」発行2024年5月17日
-
濃厚マンゴーと相性抜群のスイーツが登場 自由が丘「一果房」で17日から 青木商店2024年5月17日
-
スマート農業システム開発のディーピーティー「JAGRI KYUSHU」に出展2024年5月17日
-
「マッスルスーツ」累計出荷台数が3万台を突破 イノフィス2024年5月17日
-
米・米粉の可能性を広げるBtoB展示会を9月に開催 cotta2024年5月17日
-
農薬出荷数量は6.8%減、農薬出荷金額は3.0%減 2024年農薬年度3月末出荷実績 クロップライフジャパン2024年5月17日