国連食糧農業機関（FAO）は2013年に「食用昆虫：食品と飼料の安全性の将来の見通し」で昆虫食が従来の家畜や飼料の代替となり、地球環境と健康と生活に有益であると発表。また、世界的に市場拡大が期待されているフードテック＆アグリテックの重要キーワードの一つが代替タンパク質で、植物肉、培養肉、植物性ミルク・乳製品、昆虫タンパクなどが該当する。このうち、環境負荷低減や生産性・技術面から昆虫タンパク質は着目されているが、大量生産に関する研究開発は始まったばかりで、技術が確立されておらず課題は多い。

こうした世界的な潮流を踏まえ、東京農業大学は代替タンパクだけでなく、「昆虫」をキーワードに、国内の企業や研究者によるビジネスや研究の最前線についてオンラインセミナーを実施。昆虫食品や昆虫関連事業社・研究の最前線について伝える位ことで、健全な昆虫系市場の発展と連携の支援を図っている。同イベントは、東京農業大学 バイオロボティクス研究室と高崎経済大学 環境データサイエンス研究室が運営する昆虫食品研究開発クロステックコンソーシアム「NeoAxis（ネオアクシス）」が主催。一般参加費は2000円。大学院生、大学生、高校生などは参加無料。

◎イベント内容
＜1日目＞
日時：6月23日 12:55～16:30
■企業新規事業・ベンチャーの取り組み
登壇予定企業・団体：TAKEO／環境機器／太陽グリーンエナジー／ハイジェント／安川電機／ウム・ヴェルト／伊藤忠食糧株式会社／サイバーエージェント／陸えびJAPAN

＜2日目＞
日時：6月24日 12:55～16:40
■大学系ベンチャーや大学研究者の研究や活動紹介
登壇予定大学系ベンチャー・研究者：フューチャーノート（高崎経済大学発）／エコロギー（早稲田大学発）／うつせみテクノ（東京農業大学発）、鈴木丈詞 准教授（東京農工大学）／永井信夫 教授（長浜バイオ大学）／佐藤 証 教授（電気通信大学）／石川 忠 教授（東京農業大学）／長島孝行 教授（東京農業大学）