埼玉・羽生の農業団地「チャレンジファーム」に5社目の進出が内定 アグリメディア2022年5月23日
農業ビジネスを展開するアグリメディアがコンサルタントとして参画する埼玉県羽生市の農業団地「チャレンジファーム」で、5社目となるHISファーマーズ(埼玉県蓮田市)の進出が内定。団地総面積24ヘクタールの6割程度が埋まり、野菜や果樹など収益性の高い作物を生産する企業が集積する一大エリアとして次世代型農業実践の場となる。
埼玉県羽生市の農業団地「チャレンジファーム」
チャレンジファームは2019年に開設。従来、水田が広がっていた土地だが、担い手の高齢化が進んでいたことから、羽生市が主導して「水田を畑地に変え、高収益な作物を生産する企業に貸し出す」プロジェクトが立ち上げられた。企業は農地中間管理機構を介した地権者との賃貸借契約で進出。アグリメディアは2018年からコンサルタントとして、企業誘致、プランニング、進出企業審査などを担っている。
農業団地という名の農業企業集積エリアは国内でも少なく、手探り状態の街開きだったが、農業求人サービス「あぐりナビ」の運営を通じて5000社を超す農業法人と取引があるアグリメディアのネットワークなどを活用して企業を誘致。これまでの進出済み企業の拡張計画や水面下の検討案件を踏まえると、団地24ヘクタールの貸出は目途が立ちつつあるという。
「チャレンジファーム」園内マップ
最初に進出したケンゾー株式会社(埼玉県羽生市)は、スーパーマーケットやレストランを経営する地元企業で、イチゴの観光農園を軸にイチゴの加工販売などを手がけている。次に進出を決めた大手農業用資材メーカーの渡辺パイプ株式会社は、自社のハウス、システムを使ってイチゴを生産、ECサイトや近隣の直売所で販売。最も面積の広いポタジェガーデン株式会社(埼玉県羽生市)は、国内有数のハーブの生産法人で、イタリアン野菜などを大規模に栽培、ホームセンターなどと取り引している。また、大手建設用足場メーカーの株式会社タカミヤ(大阪市)は、足場の技術を生かした農業用ハウスの販売拡張につなげる目的で、自らキュウリやトマトの実証生産を開始。今回内定した旅行大手のエイチ・アイ・エスの子会社である株式会社HISファーマーズは、農業を新たな成長領域に定め、サツマイモやトウモロコシの生産を検討している。
重要な記事
最新の記事
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(2)病理検査で家畜を守る 研究開発室 中村素直さん2025年9月17日
-
9月最需要期の生乳需給 北海道増産で混乱回避2025年9月17日
-
営農指導員 経営分析でスキルアップ JA上伊那【JA営農・経済フォーラム】(2)2025年9月17日
-
能登に一度は行きまっし 【小松泰信・地方の眼力】2025年9月17日
-
【石破首相退陣に思う】しがらみ断ち切るには野党と協力を 日本維新の会 池畑浩太朗衆議院議員2025年9月17日
-
米価 5kg4000円台に 13週ぶり2025年9月17日
-
飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産・利用に関するアンケート実施 農水省2025年9月17日
-
「第11回全国小学生一輪車大会」に協賛「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年9月17日
-
みやぎの新米販売開始セレモニー プレゼントキャンペーンも実施 JA全農みやぎ2025年9月17日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」ダイニング札幌ステラプレイスで北海道産食材の料理を堪能 JAタウン2025年9月17日
-
JAグループ「実りの秋!国消国産 JA直売所キャンペーン2025」10月スタート2025年9月17日
-
【消費者の目・花ちゃん】スマホ置く余裕を2025年9月17日
-
日越農業協力対話官民フォーラムに参加 農業環境研究所と覚書を締結 Green Carbon2025年9月17日
-
安全性検査クリアの農業機械 1機種8型式を公表 農研機構2025年9月17日
-
生乳によるまろやかな味わい「農協 生乳たっぷり」コーヒーミルクといちごミルク新発売 協同乳業2025年9月17日
-
【役員人事】マルトモ(10月1日付)2025年9月17日
-
無人自動運転コンバイン、農業食料工学会「開発特別賞」を受賞 クボタ2025年9月17日
-
厄介な雑草に対処 栽培アシストAIに「雑草画像診断」追加 AgriweB2025年9月17日
-
「果房 メロンとロマン」秋の新作パフェ&デリパフェが登場 青森県つがる市2025年9月17日