人協働ロボット「COBOTTA PRO」活用 冷凍フライ投入システムを開発2022年5月25日
デンソーウェーブとアールティは、食品工場での危険作業・人手作業の負担軽減をめざし、人協働ロボット「COBOTTA PRO」を活用した冷凍フライ投入システムを開発。6月7日~10日に東京ビッグサイトで開かれる「FOOMA JAPAN 2022(国際食品工業展)」のデンソーウェーブブースで初披露する。
人協働ロボット「COBOTTA PRO」を活用した冷凍フライ投入システム
このシステムは、現在食品工場において人手で行われている、冷凍フライの取り出しからフライヤー投入までの作業を自動化するもの。ロボットが番重(食品用コンテナ)にバラ積みにされた冷凍フライをカメラでひとつずつ認識してコンベア上へ載せ、自動フライヤーに投入する。冷凍フライは、山積みされた状態や溜まったパン粉などで境目が分かりづらい状態でも、不定形物を見分ける画像認識技術でひとつずつ区別できる。ロボット本体はデンソーウェーブの「COBOTTA PRO」を使用し、画像認識システム、ロボットのハンド部分、投入用コンベアはアールティが開発した専用品を採用している。
農林水産省の発表によると、生活スタイルの変化で中食産業の市場規模は拡大する一方、食品サービス業の欠員率は全産業計(1.8%)の1.6倍以上と高水準であると指摘されている。加えて惣菜調理の現場は人の手で行う作業が多く、労働生産性が低いとされ、対策が喫緊の課題となっている。
食品工場におけるフライの調理現場は、蒸し暑い作業場での熱中症、高温の油によるやけどなどの可能性があり、早朝や夜に実施する作業もあり、人手不足などの課題を抱えている。作業の省人化が望まれる一方、食品工場は作業場が狭いことが多く、大がかりな自動化装置の導入が難しい場合がある。
こうした課題を解決するため、デンソーウェーブとアールティは冷凍フライ投入システムを開発。油の近くで行う投入作業をロボットに置き換えて危険作業・人手作業を軽減し、作業者の負荷低減につなげる。今後は投入用コンベアとの連携だけでなく、自動フライヤーとも連携し、食品ロスや作業者の負担の軽減に取り組むことも検討している。
重要な記事
最新の記事
-
農業と地域を守ってきた誇りを 「第46回農協人文化賞」表彰式・記念パーティー開く2025年7月7日
-
【第46回農協人文化賞】生消連携し食を担う 一般文化部門・グリーンコープ生協連専務 片岡宏明氏2025年7月7日
-
【第46回農協人文化賞】組合員目線を大切に 一般文化部門・神奈川県・横浜農協元専務 海沼正雄氏2025年7月7日
-
【第46回農協人文化賞】変化恐れず「人のため」 一般文化部門・兵庫県・たじま農協組合長 太田垣哲男氏2025年7月7日
-
【注意報】オクラにフタテンミドリヒメヨコバイ 石垣市で多発のおそれ 沖縄県2025年7月7日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「参院選に向けての争点と生活保護費減額問題の関係」弱者の視点忘れずに2025年7月7日
-
参院選アンケート 「所得補償」で違い浮き彫り 関税交渉では与野党ほぼ一致2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 所得補償「食農支払」で農地守る 立憲民主党2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 ミサイルよりコメ、所得補償で農業元気に 社民党2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 農は国の基、「別枠予算」で生産性向上 自由民主党2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 有機推進、「食の知る権利」も 参政党2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 直接支払いで農家の手取り増やす 国民民主党2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 農家所得向上に注力、中山間地支援 公明党2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 価格保障と所得補償で米増産 日本共産党2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 伸ばす農政へ転換、農協法改正も 日本維新の会2025年7月7日
-
2025参院選・各党の農政公約 予算倍増で農家守る、動物福祉も れいわ新選組2025年7月7日
-
【人事異動】農水省(7月8日付)2025年7月7日
-
備蓄米 出荷済75% JA全農2025年7月7日
-
米価下落見通し 大幅増 米穀機構調査2025年7月7日
-
協同組合フェスティバルに仲間由紀恵さんが参加 助け合いの輪を広げたい JA共済連2025年7月7日