マーガリンの原材料 持続可能な生産に貢献するパーム油に変更 生活クラブ2022年6月21日
生活クラブ連合会は、7月4日の配達分からマーガリン類3品目の原材料に使用するパーム油を「RSPO」に認証された持続可能なパーム油の生産に貢献する原料に変更する。同会で扱うマーガリンの生産者、月島食品工業が、パーム油を取り扱う企業の責任として2014年に「RSPO」に 加盟したことにより変更が実現した。
生活クラブで扱うマーガリン
パーム油はアブラヤシからとれる植物油で、用途が広い。食品や洗剤、燃料など、身の回りのさまざまな製品に使われ、世界的に需要が伸び続けている。一方でインドネシアやマレーシアなどのアブラヤシの主要な生産国では、生産量の増加に伴い急速な農園開発がすすみ、森林破壊や温室効果ガスの排出、労働者の人権などが問題となっている。
こうした事態を解決するため、パーム油産業に関わる企業などが集まり設立したのが「RSPO」で、アブラヤシの農園から最終的な製品ができるまでを各工程で独自の原則と基準のもとで管理。持続可能なパーム油の生産と利用をめざす国際的な認証制度となる。「RSPO」には4つのモデルがあり、同会のマーガリンに使われるパーム油は、決まった量の認証パーム油を購入する「マスバランス」。認証農園からの認証油が、流通過程で他の非認証油と混合される認証モデルで、物理的には非認証油も含んではいるが、購入した認証農園とその油の数量は保証されている。今回の変更により、2020年度の当会のマーガリン利用実績に換算して約48トンのパーム油が「マスバランス」認証のパーム油に変わる。
それぞれのマーガリンの味わいや使い勝手は、これまでと変わず、トランス脂肪酸の含有量も変わらず、10グラム当たり0.05g以下に抑えている。
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