外食産業 2022年は前年比10.6%増の見込み 富士経済2022年7月12日
富士経済は2022年の外食産業総市場を前年比10.6%増との見込みを7月11日に公表した。
2021年は大きく落ち込んだ前年からの回復が期待されたものの、年明けから緊急事態宣言が複数回出されたほか、まん延防止等重点措置による時短営業、アルコールの提供規制など、外食市場は打撃を受けた。また、在宅勤務の定着により外食需要の減退が影響し、市場場は前年比3.9%減の24兆6212億円となった。
一方、2022年は3月のまん延防止重点措置の解除以来、客足が戻りつつある。ディナー主体の料飲店や専門料理店が回復しているほか、ファストフード各社がテイクアウトやデリバリーに注力し中食需要を継続的に獲得している。とはいえコロナ禍前の2019年と比べると約8割の回復にとどまるものの、前年比10.6%増の27兆2420億円を見込んだ。
コロナ禍で市場が拡大したテイクアウトは、2021年は8兆4565億円で2022年は8兆5399億円と1.0%の伸びを見込む。
2021年は百貨店や商業施設内の店舗の客数が回復したほか、スイーツ店などはコロナ禍の長期化による在宅需要の高まりやプチ贅沢需要を獲得した。また、セルフ式うどん市場は「丸亀製麺」のうどん弁当がテイクアウトで大きな需要を獲得し前年比2.9%増となった。
2022年はデリカショップや量販店デリカ、スイーツ店では付加価値商品の展開を強化、チキンやドーナツなどではドライブスルーなどコロナ禍のニーズを反映させた出店戦略を進めるなど、各企業がテイクアウトに力を入れているため、市場の拡大が予想されるという。
ファストフードは2021年は1兆1112億円で2022年は1兆1593億円と4.3%の伸びを見込む。
2022年はハンバーガーやチキンがモバイルオーダーやドライブスルーなど注文形態の多様化を積極的に進め需要を獲得している。2021年には不採算店を整理する動きが見られたものの、2022年は新規出店を行うことなどで市場増大を見込んだ。
時間帯別市場では、2022年のディナー市場は8兆9702億円と24.3%増を見込む。3月の制限緩和でディナーを中心とする業態でアルコール需要が回復していることから大幅な伸びを見込んだ。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】シロイチモジヨトウ 全道で多発に注意 北海道2025年8月25日
-
【JAの安心・安全な24年産米調査】25年産主食用 作付増加傾向(1)2025年8月25日
-
【JAの安心・安全な24年産米調査】25年産 飼料用米の作付け減少(2)2025年8月25日
-
【JAの安心・安全な24年産米調査】24年産で高温耐性品種の割合増える(3)2025年8月25日
-
水稲用除草剤「ノックアウト楽粒」の効果・作業性は? 2年連続導入の生産者に聞いた 北興化学工業2025年8月25日
-
【人事異動】JA全中(9月1日付)2025年8月25日
-
ひとめぼれの概算金2万8000円 「3000円台で安定供給」 全農いわて2025年8月25日
-
観光地の熱海再生に学ぶ 新たな事業創造の実践【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】2025年8月25日
-
耕畜連携・資源循環ブランド「3‐R」6周年フェア 広島のみのりカフェで開催 JA全農2025年8月25日
-
特大野菜と岡山県産豚の"晴ればれバーガー"を期間限定販売 JA晴れの国岡山2025年8月25日
-
県のオリジナル新品種「桃太郎トマトシルク」をPR 天満屋ストアでイベント開催 JA晴れの国岡山2025年8月25日
-
【農と杜の独り言】第3回 コンテストが園芸博の特色 千葉大学客員教授・賀来宏和氏2025年8月25日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」山梨県で大玉で濃厚な甘みの すもも「皇寿」を収穫 JAタウン2025年8月25日
-
【推しの子】コラボの福島県産もも 好評で追加注文受付開始 JAタウン2025年8月25日
-
北海道産牛乳・チーズを買って当てよう「Choose!&Cheese!キャンペーン」ホクレン2025年8月25日
-
ジャガイモシストセンチュウ類 新たな土壌検査法を開発・検査サービス開始 農研機構2025年8月25日
-
日本の農業技術をインドへ エムスクエア・ラボと共同事業開発契約を締結 誠和2025年8月25日
-
世界初スイッチ型分解ペーパーポット 持続可能な農業資材を開発 ニッテン2025年8月25日
-
化学工学会の粒子・流体プロセス部会主催国際シンポジウム「MMPE2025」に協賛 丸山製作所2025年8月25日
-
LED植物工場で「甘くて栄養価の高いミニトマト」安定生産に成功 東京大学2025年8月25日