"シウマイ"機軸に地域活性化 福井県と相互協力協定を締結 崎陽軒2022年7月20日
福井県は7月19日、シウマイ(焼売)・駅弁を製造販売する崎陽軒(横浜市西区)と、2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業を見据え、「福井オリジナルシウマイ弁当」の開発など福井県の魅力発信と認知度向上に関する相互協力協定を締結した。
相互協力協定を締結した崎陽軒の野並社長(左)と福井県の杉本知事
シウマイ・弁当を通して横浜のブランド力向上に貢献してきた崎陽軒の知見を、福井県の観光・食材コンテンツの発信力強化に役立てる。崎陽軒が都道府県と同様の協定を締結するのは初めて。
19日には、福井県庁で締結式が開かれ、杉本達治知事と野並晃社長が協定書に調印した。杉本知事は「福井の情報を食を活かして発信していきたい。福井は食の宝庫であり、福井の良さを知っていただき、新しい魅力をつくっていただければ」と話した。また、野並社長は「神奈川、横浜エリアでも福井のことを知っていただく取り組みを活発化させることで、相互の送客や誘客、関係人口の拡大に取り組んでいきたい」と今後の取り組みに意欲を示した。また、当日は、県内飲食、観光事業者らが出席し、野並社長の特別講演会も開催。崎陽軒はシウマイで駅弁界のトップブランドを勝ち取ることができたのか、福井県の魅力発信・認知度向上のアイデアなどを話した。
両者の協定は、2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向けて、首都圏における魅力の発信強化をしていきたい福井県が、崎陽軒にコラボ事業を提案したところ、シウマイの旨みを生かした地域創生に取り組んでいる崎陽軒の想いが重なり実現。互いに連携することで地域を活性化し、ブランド力の向上につなげていく。
協定内容は、▽首都圏における福井県産食材を使用した弁当企画・販売のサポート、▽県内飲食店事業者に向けたワークショップ開催、▽地方創生および福井県の魅力発信、認知度向上に関する取り組みの3分野。また、北陸新幹線の福井延伸前には、崎陽軒のサポートのもと、県内飲食事業者が開発する「福井オリジナルシウマイ」の観光資源化や、「北陸新幹線開業弁当」や2024年秋に予定される北陸ディスティネーションキャンペーン時のオリジナル弁当の開発・販売にも取り組む。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日