新たな作業工程の自動化推進 経産省と農水省の事業に採択 日本惣菜協会2022年9月28日
惣菜業界の人手不足解消を目的としてAI・ロボット化を推進する(一社)日本惣菜協会は、今年度の経済産業省の事業「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」と、農林水産省の事業「農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業のうちスマート食品産業実証事業のうち、モデル実証事業」に採択された。
同協会は昨年度、経産省の「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」で、惣菜盛付ロボットシステムを開発したが、今年度は新たな作業工程に対するロボット開発、AIと量子コンピューターによる仕事量に応じた自動シフト計算に取り組む。
少子高齢化や、新型コロナウイルスによる外国人技能実習生の入国制限で、多くの惣菜製造現場で人手不足が深刻な問題となっている。
大きな経営課題の人手不足解消のため、同協会は、経産省と農水省の各補助事業の代表として、ユーザーである小売り・惣菜製造企業15社と、課題解決に役立つ技術を持つロボットベンダー企業と協力。ロボットフレンドリーな環境を構築し、ロボット・AIの実現場への導入を推進する。
今回の開発では、惣菜製造企業向けに、機械化したい作業についてのアンケートとヒヤリング調査を実施。業界共通の課題をまとめ、優先順位付けをし、自動化すべき作業を決めた。
今年度は、①トレー供給ロボットシステム・②惣菜盛付ロボットシステム・③弁当盛付ロボットシステム・④容器蓋閉めロボットシステム・⑤惣菜製品移載ロボットシステムが開発の対象。こうした惣菜製造作業の機械化推進に加え、さらにロボット導入障壁を下げる取り組みとして、システムトータルのリース・レンタルシステムを構築。廉価なロボット本体の構想設計、容器・番重の標準化検討を進める。
一方、惣菜製造の全体最適化を実現するため、デジタルツインとAIを用いた工程の最適化および、量子コンピューターを活用した人員配置の最適化も実現する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日