世界初の大規模電気加熱式スチーム クラッカー実証プラントを建設開始 BASF2022年9月30日
ドイツのBASF本社は、SABIC社(サウジアラビア)、Linde社(イギリス)と、世界初の大規模な電気加熱式スチームクラッカーの、実証プラントの建設を開始。天然ガスの代わりに再生可能エネルギーを使う技術で、化学業界で最もエネルギー集約的な生産プロセスの一つであるスチームクラッキングから排出されるCO2を、約90%削減できる可能性がある。
BASF、SABIC、Lindeの3社が共同で建設
この実証プラントは、BASFのフェアブント拠点(統合生産拠点)にある既存のスチーム クラッカーの1つに完全に統合される予定。2つの異なる加熱コンセプトをテストし、1時間あたり約4トンの炭化水素を処理し、6メガワットの再生可能エネルギーを消費する予定で、実証プラントの稼働は2023年をめざしている。
BASFとSABICは、同プロジェクトに共同投資し、実証プラントはBASFが運営し、Lindeはプロジェクトの設計、調達、建設のパートナー。将来的には開発した技術を商業化する予定。
新規炉技術の開発支援のため、同プロジェクトは、ドイツ連邦経済・気候保護省の「産業界の脱炭素化」資金援助プログラムにより、1480万ユーロの助成金を受けることになった。このプログラムは、ドイツ国内のエネルギー集約型産業がカーボンニュートラルを達成するための取り組みを支援するもの。
世界初となる大規模な電気加熱式スチームクラッカーの実証プラントのイメージ
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