「BioPBS」を使用した生分解性エマルジョンコート紙を包装材として販売予定 日本マタイ2022年12月28日
日本マタイ株式会社は、三菱ケミカルグループ株式会社と中京油脂株式会社が共同で開発した生分解性エマルジョン「RESEM bio」の新グレードを用いた、環境に配慮したコート紙を市場に展開すると発表した。三菱ケミカルグループ株式会社は植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」を提供、中京油脂株式会社はBioPBSTMを溶液化を担当する。日本マタイ株式会社は紙へのコーティング加工を行い、生分解性包材ブランド「REBIOS」のラインアップとして販売を予定している。
生分解性エマルジョンを使用した包装材のイメージ
「BioPBS」は環境配慮特性とともに優れた低温ヒートシール性と柔軟性があり、食品などの包装材に採用が広がっている。また、エマルジョンは油やプラスチックなどを水の中に均一に分散させた液体であり、接着剤、コーティング剤として用いられている。中京油脂の技術により「BioPBS」を水の中に均一に分散させることで、同樹脂の優れた特性を活かした包装材向けの生分解性エマルジョンの開発に至った。
環境配慮の要求が高まる中、食品などでは基材の紙にプラスチックフィルムを貼り合わせた包装材の採用が増加している。一般的に紙とプラスチックフィルムの貼り合わせにはラミネート工程が必要だが、エマルジョンの塗工に置き換えることにより、製造のリードタイム短縮やプラスチック層の薄肉化、コストの低減が可能になる。さらに、紙のリサイクル性の向上にも貢献できる。今回、同エマルジョンを採用することで、これらのメリットに加えて生分解性も有する包装材が実現した。
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